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madeleine(demo)
by Mizutamari (From Japan)
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赤い公園 「公園デビュー」





ロックを基調としながらも、ある種マニアックな音楽性を随所に染み込ませたバンド・サウンドを
うら若い女性4人が表現する。いかにも自称ロック通で今の音楽にも物申す気満々なオッサン
連中が喜んで分析しそうではあるが、そういった外野の声は、必ず「自分たちが育てた」といった
ような厚顔無恥な態度が滲み出ているもので、そのような雑音に振り回されることもなく、自分
たちの「今」を全10曲、30分弱の短い時間できっちり収めてきたことに、まずは拍手したい。


やはりメジャー・デビューアルバムということで、彼女達が最初から持っていた自由奔放な
楽曲アレンジに対する態度は、いい意味での洗練を感じさせる(早くも、というべきか)。
最長でも5分に満たない楽曲群の中に詰まった情報量は多く、いちいち想像されるジャンル
やら影響源やらを書き連ねることはしないが、00年代中盤以降くらい辺りから若いバンド達
に顕著に感じられる、節操無く凄まじいスピードで様々な音楽を吸収し、それをすぐに自分
たちの音楽として試してみたくなる、あの無邪気な好奇心は、赤い公園にも強く感じられる。
昔よくいたような、恐るべき(知識的な意味で)音楽玄人タイプのような、系統立てた音楽の
聴き方なんぞとは全く無縁です、というのがよく分かるサウンドなのだ。中心人物である
ギタリスト女史は音楽オタクを自称しているそうだが、昔の音楽オタクのメンタリティとは
明らかに違うのである。34歳の音楽キチガイである私にとっては、そういう面も興味深い
というか、その違いを楽しんでいたりもするのだ。

様々なキャラクターを使い分けるように歌うヴォーカリストは、聖母の表情で人を殺すことの
できるような女性というものの複雑な感情がそのまま出ているようで興味深い。同時に、私
個人としては、非常に素直な歌声であるようにも感じた。色々と無茶をやっても、最終的には
ポピュラリティのあるメロディとして成立しているのは、この歌声あってのことであろう。
ピアノ・バラードである“体温計”で聴ける生々しさは、是非ライブで体験したい。

好き放題なコンポーザーのギタリストの頭脳を、これまた好きに解釈してそうなリズム隊は
技術的にもなかなか上手いし、荒々しさとしなやかさが見事に共存している。裏打ちばかりの
芸の無いインディ男子たちは猛省すべし。タイム感が独特なものを感じさせるドラムスは、
決してジャストで合わせるタイプではないが、最終的に着地点に辿り着くために、重要な
プレイをしていると思う。ベースは非常に元気で激しくて実に良いです。亀田誠治氏に影響
を受けているということもなるほどと思わせるオルタナ感は、私のような90年代男にとって
みれば、実に親しみやすいものなのだ。“つぶ”のAメロのベース・ラインとか、特に(笑)。

作詞作曲プロデュースを全て手掛けるギタリストは、所謂正統派とは違うプレイヤーで、
在りし日のジョニー・グリーンウッドや全盛期の頃のジュディマリのTAKUYAなんかを彷彿
させる。ギターという楽器にそれほど固執していないのだろう。どんな音を鳴らすか、という
興味の方が強いと思わせるプレイである。故に、シューゲイザー風のトレモロ奏法やら、
オルタナ流儀のノイズから様々なバンドを連想しても、それはあまり意味の無いことなの
だと思う。そういうところも、いかにも今の若い音楽人の感性だなあと思う。上述したように、
音楽を系統立てて聴いていないからこそ、であろう。実際に私も18歳〜23歳辺りの若い衆
と仕事上で接することはあるが、彼ら彼女らが少年少女であった時点でネットが、何より
youtubeが身近にあった子達であるのだから、当然と言えば当然かもしれない。

彼女のソングライティング・センスの、言ってしまえば天才性は言及するまでもないことで
あろうが、自由にやりたい、好きにやりたい、といった事に執着し過ぎな、若さ特有の痛さも
若干出てしまっているようにも思う。感性がそのまま音楽と化していたcoccoや、天才的な
セルフ・プロデュース能力を持った椎名林檎と比べると、職人的な素養とアーティスティック
な素養との折り合いをつけられずに、でも楽しくやればいっか、といったような一面もあったり
するのが今時っぽくて楽しい。深読みされそうな歌詞には、俗に言う文学的素養はほとんど
感じられないが、それがむしろ面白いし、さっきから引き合いに出して申し訳ないが、そこらの
インディ系のナイーブな男子たちの世界観とは全く違うものだ。夢見がちな狂気でもなく、
病んでいるわけでもなく、意味性を持ってはいるけれど若干の照れがストレートな表現を
拒んでいるかのような雰囲気“カウンター”で「我々は未来から集合がかかっている」
と上向きなことを宣言しながらも、“贅沢”において「これ以上の幸せが無い事」を知って
いると嘯くのは、女性的リアリズムの象徴的フレーズであろう。この楽曲が順番で並んで
いることは意味深ではあるけれど、別段重く捉える必要も無さそうだ。

個人的に好きな楽曲は“もんだな”。イントロのコード感がいいし、1分50秒くらいの楽曲
でありながら、彼女達のマジカルな個性をたくさん詰め込んでおり、ちゃんとポップになって
いるのが良い。ビョークの言うところの「アヴァンギャルドなクソ」には絶対に陥らないのは、
このポップ感があるからこそ。ラスト曲“くい”のサビ部分を聴くといい。真正面から、所謂
アンセム調のメロディにも果敢に挑戦している。最後の合唱コーラス、大団円的終わり方、
それらは彼女達が狭いロック・マニアの年寄りたちや、インディ畑で遊び続けている若者
たちの慰み者などでは決して終わらないことを示している。もっと飛躍できる、そんな未来
を予想させるようなスケール感を匂わせつつ、本作はびしっと決めて終わるのである。


今秋に行われる単独公演への個人的な参戦も決定したので、あとはライブという場で、
彼女達の本質に触れるべく、まずは本作を繰り返し聴きたいと思う。

追記:お前もその分析したがりのオッサンの一味だろう?と言われたら、なるべくそうはなりたく
ないと思いながらこのような文章を書いている、と言い訳しよう(笑)。レビューするつもりなどは
毛頭無く、単にいい音楽をやっている素敵なお嬢さん方のデビュー・アルバムを紹介したいだけ。
いつでもそういう視点でこんなブログを書いている。と言いつつ、いちいちくどいのはオッサン
なので仕方ない(笑)。

at 01:16, 某スタッフ, Music(Recommend/New Face)

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Nowpie (なうぴー) J-POP, 2013/08/22 7:04 AM

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