smtwtfs
     12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
31      
<< December 2017 >>
sponsored links
profile
flag counter (2011 7/22〜)
free counters
Free counters
My Music Works

madeleine(demo)
by Mizutamari (From Japan)
スマートフォンの方は↓で。
スマホ版表示
new entries
categories
archives
recent comment
recent trackback
links
mobile
qrcode
others
無料ブログ作成サービス JUGEM
search this site.
<< 今夜の90年代ビジュアル系。第三十夜 〜特別な夜〜 | main | 4/13(日) 渋谷duo 〜 ALCEST来日公演レポ。 >>

4/12(土) ZEPP TOKYO 〜 黒夢 DEBUT 20TH ANNIVERSARY The second coming of 1994 『地獄ノ三夜』 第一夜「生前」




あなたを哀しめる...わたしを哀しめる...
当ブログのビジュアル系関連の記事をご覧頂いている方々ならご存知の通り、
私が黒夢を聴き始めたのは20年も前の昔の話だが、実際にライブを観ること
自体は叶わなかった。だから、CREATURE CRETURE及びMORRIE氏による
ライブによって、黒夢の2人と会うことになったのは不思議な縁だと思って
いるし、20年という節目にこのような特別なライブを行う、ということを
鑑みて、最早このような綾は偶然などではない、少なくとも私にとっては。
そのように考えて臨んだ今回のライブであった。

本人が既にインタビューで答えているので先に書いてしまうが、今回は
本当に時系列順、リリースされた年代順を追って演奏する、してしまうと
いう趣旨のライブであって、初日は「中絶」と「生きていた中絶児」、そして
未発表であったりライブでやっただけであったり、といった音源化されて
いない当時の楽曲が披露された。結果的には最もコアな、コア過ぎる内容
となったことは、言うまでもないだろう。非常にコンセプチュアルなライブ
であり、清春氏曰く、まさに「儀式」であった。

幕によって遮られたステージを見て、これはきっちりと作り上げられた
ステージを期待できそうだ、と思っていたのだが、幕が開き、ステージと
客席を遮るような網、吊り下げられた電球や包帯、そして黒服に身を包んで
バンダナをした清春・・・その姿は、もちろん当時のイメージに沿ったもの
であることは間違いないだろうが、同時に、現在進行形のカリスマであり、
おそらく今回のステージや衣装も、後続の若いバンドマン達に真似される
のではないか、そう確信させる圧倒的オーラが充満していたのだ。

‟楽死運命”から始まったライブ。サポートのK-A-Z氏による重いリフは、
重くて軽い、というポジパンの影響を受けた初期黒夢、もっと言うなら当時
のビジュアル系バンドの独特の音を、7弦ギターを使っている影響もあるの
だろうが、より現代的なへヴィネスへと生まれ変わらせていたことは、まず
特筆すべきことであろう。次の‟磔”にしても、‟狂い奴隷”にしても、然り。
今回のライブにあたり、久々に初期の黒夢の音源を引っ張り出して聞き直して
いたのだが、驚くほど暗いし、ほとんどプリミティブなブラック・メタルの
如き悪魔的雰囲気に改めて衝撃を覚えた。後述するが、そういった要素は
この夜、最後まで感じることはなかったとだけ書いておこう。

人時氏によるベース・ソロは非常にアヴァンギャルドなプレイであったが、
彼の目の前にラップトップもあったし、ライブ全体的にも同期ものと合わせる
シーンがかなり多かった。SEによる演出も多かったし。それでも、やっぱり
人時氏ならではのベース・ラインが随所に導入されていて、私がベースを
始めたきっかけになった人、その1人だと思っている身としては、何だか
嬉しかった。数か月前にCREATURE CREATUREのライブで見た時よりも
ぐっと痩せていて、麗しい黒髪のロングで決めた姿は当時とほとんど変わらず。
これも、彼のプロ意識と言えるのではないかな、と思う。ちなみに当時は
使っていなかったであろう5弦ベースを使用していて、先述した現代的な
へヴィネスへの変化に一役買っていたのは間違いないだろう。

MORRIE氏のライブで見た清春氏とは打って変わって、私の知っている、
傍若無人な氏のパフォーマンスはやはり素晴らしい。網に絡みつき、重心を
低くした態勢での回転、妖艶なマイク捌き・・・何度も何度もマイクを
床に叩き付け、その都度駆け回るスタッフの涙ぐましい努力を見て、氏の
ような人に付いていくのは大変だろうな、と思ってしまったが(苦笑)。
やはりどいつもこいつもいい子ちゃんな今の時代、彼のようなカリスマは
貴重だ。無論、若い衆にこそ、こういったカリスマが生まれなくてはならない
とは思うのだが、何もかもを言語化せずには、データ化せずにはいられない
今の時代に、それはなかなかに難しいことなのだろう。全く意味を成さない、
それでいて意味が在る、清春語(「H・L・M」 IS ORIGINAL!!!)による
ヴォイス・パフォーマンスは、だからこそ圧倒的オリジナリティを持って、
我々オーディエンスが向ける渇望を、満たしてくれるのである。

まあ、90年代当時のイメージが強すぎて、アコギを弾き始めた氏を見て、
思わず目を疑ってしまったが・・・当時は、「僕は楽器が弾けないほうがいい」
とか言ってた思い出があるので。

中盤以降は、私も聴いたことがないような楽曲が中心で、初めての曲を
聴くという気持ちで色々と楽しむことができた。この当時から「MARIA」と
いう言葉を使っていたのか、とか、後期黒夢や今の清春がやりそうな、
ブギー調の(!)楽曲があったりとか、実に興味深い。所々で聞き取れた
歌詞は、まあ酷いものがあったけど(笑)。死とエロス、サディスティックな
快楽、といったものが分かち難く結びついているのだ。

ちなみに、バウハウスのカヴァー曲もやっていたようだ。気付かなかった
けど・・・完全に自分たちのものにしておりましたな。

後半の‟黒夢”‟中絶”はさすがの盛り上がりを見せる。というか、こんなに
酷いタイトル、歌詞で盛り上がってしまうのが素晴らしいではないか。
現在、人の親である清春氏がどのような気持ちでこれらの楽曲を歌っている
のかは、もちろん分からないが、そんなことを考えながら、矛盾しながらも
その時々を正直に生きた黒夢という稀有な存在の大きさを、私は再確認して
いた。ラスト、ドラムセットに倒れ込んでそのままセットを破壊した清春の
姿は、やっぱりとんでもなくカッコ良かったもの。

一旦幕によってステージは隠され、ライティングによる演出と共にまた幕が
開き、清春氏が白を基調とした衣装に着替えた上で、アンコールで披露された
のは‟親愛なるDEATHMASK”であった。この曲こそ、絶対に地上波では
流すことのできない歌詞が満載であるのだが、楽曲が始まる前に氏が言った
一言、「全員、皆殺し」。まあこれに尽きるなと(笑)。英語による、今回の
特別なライブについての短いMCのようなものも、中盤辺りにあったと記憶
しているが、はっきりとした言葉は、今回はこれくらいだったと思う。
ともあれ、この時代にこの楽曲の歌詞を叫んで歌うことになろうとは、
正直夢にも思わなかった。おそらく、本人たちも。

再度幕が下りて、また幕が開き、Tシャツ姿の黒夢の2人が並び、その後
サポート・メンバーも登場して全員で観客にお辞儀。さ、爽やかだ(笑)、
照明がついても拍手は鳴りやまないし、皆さん帰らない。スタッフに
「絶対にやりません!」みたいな非情な言葉を叫ばれて、私たちも止む無く
ライブハウスを後にしたのであった。


さて、事前にある程度予想はしていたとはいえ、正直言えば「亡骸を・・・」
「迷える百合達」から、ちょっとだけでも演奏してくれるかなーと期待して、
・・・いや、めっちゃ期待してました本音を言えば。しかし一切やらず。
さすが黒夢、有言実行。なので不完全燃焼であったことは、正直に書いて
おきたいが、もちろん実に貴重な経験をすることができたな、とも思う。
但し、先述したように、当時の音源から感じられるある種の妖気のような
ものは、今回感じることはなかったのも事実。このインタビュー記事
読めば分かる通り、今回のライブに「再構築」という意味合いは無いとの
ことで、実際、楽曲アレンジなどはほぼ原曲に忠実であったこともまた、
事実である。それでも、現代にも通用するへヴィ―な楽曲(歌詞以外は)と
して生まれ変わっていたというのが私の感想である。プロダクションなどの
様々な要因があるにせよ、あの頃の妖気が減退したのは、むしろ時代の、
そして聞き手が変わってしまったことによるものであると私は考える。
90年代初頭という時代における「黒い夢」が持つ毒は、その効力を失った
のではなく、その毒が要求される時代ではなくなり、その毒を毒として
渇望する聞き手が現代にはほとんどいなくなってしまった、ということ
の結果なのだろう。先日の記事でも似たようなことを書いたが、それは
やはり致し方ないことでもある。こればっかりは生まれてきた時代時代で、
体験できることも変わってくるから何とも言えないが、私としては、
あの当時に黒夢が持っていた「毒」を、音源を通じてではあるが感じる
ことができて、求めることができて、幸せであったと今は思う。


二日目はALCESTのライブであったので(後でこちらもレポート書きます)
行けなかったが、地獄の三夜目、迷える百合の毒を楽しみに待ちたい。



追記・・・‟鏡になりたい”をやってない!! それだけは解せない(苦笑)。

at 22:01, 某スタッフ, Music(Live Report)

comments(1), trackbacks(0), pookmark

スポンサーサイト

at 22:01, スポンサードリンク, -

-, -, pookmark

comment
蛆癒え, 2014/04/19 12:10 AM

濃い一日でしたね。お疲れ様でした。
某スタッフさんのいうとおり、あの頃のドロドロシャキシャキな音像はなく、ヘヴィーでラウドな音楽になってましたね。
やっぱり、わたしはこの後のメロディが重視されるゴシック時代の黒夢が一番好きですし、影響受けました。
黒夢&#10145;&#65038;中絶&#10145;&#65038;親愛なるデスマスクの流れは、愚息も興奮いたしました。










trackback
url:http://thisafternoon.jugem.jp/trackback/1253