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madeleine(demo)
by Mizutamari (From Japan)
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11/18(火) 新代田FEVER 〜 SONDRE LERCHE来日公演レポ!!



全身全霊ソンドレ・ラルケ。マイクを通さずに歌い、叫び、ギターと完全に一体化した
パフォーマンスでノイズをまき散らし、全く同じベクトルで、普遍的で上品なメロディを
ジェントルかつパワフルな歌声で紡ぐ彼は、嘘偽りの無い、見事な1人の音楽家であった。

●The Chimney Sweeper

彼らのことは全く知らなかったのだが、いかにも私の職場に足しげく通っていそうな
メンズ(笑)で構成された若い面々で、キーボーディストがMGMTのシャツを着ている
のもなるほどと思わせるような、サイケ、ソフトロック、カントリー、ほんのりジャズ、
楽器隊の絡みぐらいにインストのポスト・ロック的な感性をも感じさせる、なかなかに
緻密なアンサンブルが、興味深いサウンドを鳴らしていた。歌いだす前から、その
見た目と音楽性で声質が分かってしまったのは、私ような人間には若干苦笑いでは
あったが、ヴォーカルも彼らの音世界に完璧にマッチしたものであって、主義主張は
ほとんど感じられず、楽曲の一部として溶け込んでいる印象であった。もっとコーラス・
ワークなんかを工夫して、より多幸感のあるメロディなんかも導入したら面白いかも。

●Kenji Ayabe

前回のソンドレ・ラルケ&ヤング・ドリームスのツアーで前座を務めていたU&DESIGNの
フロントマンによるソロ。1曲目はそれこそ前回のソンドレよろしく、ギター1本で弾き語り
からスタートしていたりもしたが、バンドが加わってからの楽曲は、得意としているので
あろう、7THコードを多用した、お洒落なアレンジを随所に導入した楽曲アレンジであり
ながらも、U&DESIGNよりもシンプルというか、より「歌」に力を入れているといった趣で、
彼自身の歌声も、個人的には特別好きな声質でもなんでもないのだが、前回観た時よりも
説得力というか、これを聴かせたい、といったような気持ちが強く伝わってきたのは、
好印象であった。何より、所謂Aメロ、Bメロ、ナイーブに広がるサビがあって、といった
ような、90年代王道的なJ-POPを踏襲した楽曲も披露していたのが面白い。彼自身のMCに
よると、彼はソンドレ氏と同じ年(32歳)だそうなのだが、カラオケ向きの楽曲も、ストイック
でカッコいいロックバンドも、サブカル寄りのアーティストも、何もかもがミクスチャーの
ように存在していた、J-POP華やかなりしあの時代を体感してきた世代だと知って、妙に
納得してしまった(笑)。

SONDRE LERCHE

遠くノルウェーからやって来たとはとても思えないような、せっかく集まってくれたし、
ちょっと俺の音楽でも聴いていきなよ、といったような雰囲気でふらりと現れたのは、
8か月前と何ら変わらぬ姿のソンドレ・ラルケ。ブラック・メタル風のバンドのイラストが
描かれたシャツには度肝を抜かれたが(ノルウェー人にとっては知られた文化なのか……
いくらノルウェーと言えばブラック・メタルとはいえ)、ともあれ前回と同じギブソンの
ギターを手に、おもむろに歌い始めたのは最新作からLegends。スタジオ音源では、
ワールド・ミュージック的なドラムスであったり、現代的なサイケデリック風POPSと
いったような雰囲気もある楽曲だが、彼はそれをたった1本のギターとエフェクター、
そして歌声で表現してみせたのだ!! サビのメロディは、張り上げるような力強い歌唱で、
前回も感じた「ロック・ミュージシャン」としてのソンドレが早くも全開である。
立て続けに鳴らされたCricketsの美しいメロディに酔いしれつつ、前回のように後から
サポート・メンバーが加わってバンド・スタイルになるのかな、と思ったらさにあらず。
よく見るとベース・アンプの電源が切られていたし、ソンドレ氏自身の口から、今回は
たった1人のパフォーマンスであることが告げられたのであった。「バンド・メンバーは
ノルウェーに置いてきた」「今日は俺だけ!」といったようなニュアンスの事を口にして
いたような気がするが(笑)。ちなみに、最新作をリリースしてから、1人でライブを
やるのはこれが初めて、とも言っていたと思う。

正直なところ、3ピース・バンドのソンドレ氏があまりに良かったこともあって、ちょっと
残念な気持ちになったことも事実ではある。事実なのだが、考えが甘かった。約1時間20分を
1人で歌い切ったソンドレ・ラルケは、分かっていたつもりの私の想像などを遥かに超えて、
完璧なまでに「ソンドレ・ラルケ」の音楽を我々に提示してみせたのであった。

「OLD SONG」と前置きしたYou Know So Wellにせよ、軽快なAirport Taxi Reception
にせよ、優しい旋律が沁みるLike Lazenbyにせよ、ソンドレ氏の楽曲は時代を超えて、
音楽を愛する全ての人の胸を打つ。楽曲の良さは当たり前として、ソンドレ・ラルケの
ライブ・パフォーマンスにおける一挙一動が、感情と直結しているが如きギター・プレイ
が、素晴らしい楽曲に新たな命を吹き込んで、鮮やかな感動を呼び起こすのである。
ハイライトは、マイクを通さずに歌い出したMy Hands Are Shaking。冒頭の写真は
まさにその瞬間であったのだが、ラストにはほとんどシャウトに近いエモーショナル
過ぎる歌唱で、会場にいる全てのオーディエンスの心を揺さぶったことは、想像に
難くない。その流れからのSleep On Needelsで、完全にノックアウト。恥ずかしながら
告白すると、自然と涙が出た。これが音楽だ、そんな馬鹿げたことまで思ってしまった。

前回のライブで十分分かっていたことだが、ソンドレ・ラルケ氏という1人の人間の
魅力が、既に只事ではないのも注目されたい。確かWet Groundだったと思うが、
メロディを忘れてしまったのか、何度かやり直しつつまったりとした冗談を交わし、
何処かのMCでは、自分の物販の素晴らしさをしきりに語る(「コレクターズ・アイテム!」
とか言っていた気がする)一面(笑)もあったりして、そんな彼の姿には、北欧で育まれた
イノセンスな人柄が伺える。素晴らしい音楽家であり、素晴らしい人物である、という
ことも、彼が愛され続ける大きな理由であろう。

大名曲Two Way Monologueは当然ながら大きな盛り上がりであったが、手拍子が
始まって微妙に戸惑ったような笑いを浮かべていたのも、彼の素直な性格が出ていて
良かったな。まるでジャズのように、自由なリズムでかき鳴らして自分のタイミングで
歌えるのが弾き語りのメリットだと思うので、おそらくそういう意味合いでの苦笑い
だったと思うのだが、これが意識しない伏線になっていたとは、この時点ではもちろん
分かるはずも無く。だが、それこそがライブという場でしか実現しないドラマなのだ。

私個人的にも大好きなPrivate Callerなどに歓喜しつつ、本編は新作の1曲目Bad Law
で終わるという素敵な流れだったのが、この楽曲でも手拍子が生まれて、その時に
「今回は大丈夫!」「ドント・ギブアップ!!」みたいなことを言っていたのが、上述した
伏線の見事な回収であった(笑)。オーディエンスが作り出すリズムに乗って、自由に
歌い、どこぞのロック・バンドなどが裸足で逃げ出すノイズを放出するソンドレ氏、
見事であった。

アンコール曲は最新作からLucifer。そして不朽の名曲Modern Natureで素晴らしい夜の
幕は閉じた。例の女性コーラスは、この日多く集まった女性陣がばっちりカバーして(無論
私も含む男達も歌っていたが(笑))、ソンドレ氏をして「ビューティフル」と言わしめていた
ことは特筆すべきトピックだろう。気を良くしたのか、最後は何度も観客に歌わせており
ましたな。そのままずっと続いていけばいい、彼もそう思ったのかもしれない。


今更ながら、彼はこの完璧なポップ・ソングを19歳くらいの時に作っているわけで、疑いようの
ない天才であることは異論は無いと思うが、デビューから10数年を過ぎた今も、果敢に音楽的な
冒険にも挑戦し、こうして日本にもやって来てくれた。我々音楽人は、まずそれを感謝しなくては
ならないし、招聘元のFLAKE RECORDSさんを始めとする、音楽を好きで音楽の為に頑張っている
人達を、もっと盛り上げなくてはならないのだ。私自身もそういう職に就いているわけで、本業の
レコ屋にせよ、ライター業にせよ、もっともっと精進せねば、と改めて気を引き締めた次第である。

でも、やっぱり今はこれだけ言いたい。ありがとう、ソンドレ・ラルケ。


at 13:09, 某スタッフ, Music(Live Report)

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