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madeleine(demo)
by Mizutamari (From Japan)
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LUNA SEA 「STYLE」




1996年の今日、LUNA SEAにとってはメジャー4作目、通算で5枚目となるアルバム、
STYLEがリリースされた。1年ごとに新作をリリースしていた彼らにしてみれば、
過去最長の、それなりのインターバルを経て生まれた作品である。当時の活動歴を
簡単に追ってみると、前作MOTHERリリース後、94年12月には日本武道館ライブを
数回敢行し、翌年にはツアー三昧。PV集ECLIPSEがリリースされるも、しばらくは
新作音源のリリースは無く、11月に"DESIRE"が先行シングルとしてリリースされている。
そして映像作品にもなった、ルナシー史上初の、そして日本のロック史に残る伝説を刻んだ、
東京ドームライブ「LUNATIC TOKYO」が、12月23日に開催されている。96年に入って、
3月には"END OF SORROW"がシングル・リリース。そして4月の本作発表に至る、という
のが一連の流れである。

94年のMOTHERで彼らの音楽へと本格的に誘われた私は、その後ライブにこそ参戦
していないものの、リリースされる音源や映像作品は全てリアルタイムで購入して、
彼らの載っている雑誌を買い漁り、曲をコピーして(笑)、一ファンとしてルナシーの
ニュー・アルバムの発売を首を長くして待っていた。私にとってはリアルタイムで
接する初めてのルナシーの新作アルバム、ということになるわけで、とにかく期待
しまくっていたし、世間的にも、大物バンドの新作リリースということで盛り上がって
いた。特にバンド系の音楽雑誌には、ルナシー全体は勿論、メンバーそれぞれの特集が
多く組まれており、彼らのインタビュー記事や楽曲解説を読んでは、いちいち驚いたり
興奮したり、と高校生バンドマンとしては、実に健全な楽しみ方をしていたのも、少々
こそばゆくも懐かしい思い出なのだ。


本作で提示された音世界は、何処にも属さない、何者にも似ていない、LUNA SEAという
"スタイル"そのものである。後世への影響は計り知れないが、その実、このサウンドの
本質に近付けた後続のバンドは、今も尚、皆無である。安易な模倣が跋扈しようとも、
まるで次元の違う位置で輝きを放つ高潔な美学があり、豊富な音楽的バックグラウンドに
裏打ちされたセンスがあり、純粋な音楽的好奇心があり、プレイヤーとしての矜持があり、
それら全てを凄まじい情熱と共に創作活動に注ぎ込んだ結果、本作における圧倒的な
オリジナル性を成立せしめて、作品の芸術的価値を、永遠のものとしたのである。

1.WITH LOVE

プレイヤーにCDをセットして、初めてこの曲を聴いた時の衝撃は、あまりにも鮮烈であり、
忘れることの出来ない類いのものである。原曲を担当したSUGIZO氏の狙い通り、50年代
から60年代のオールディーズ風のコード進行であり、シンプルで何処か優しいメロディは、
それまでのルナシーには無かった雰囲気であった。得意とする6/8拍子のリズムで、骨格だけ
抜き出せば、本当にシンプルな良いメロディを持った曲、で終わってしまうのだが、この
ギター・アレンジ、音響処理のやりたい放題ぶりで、既にオルタナなどのジャンルに洋楽を
通して触れていた私にとっては、違和感を覚えることもなく、LUNA SEAの提示する新しい
音楽世界へと、すんなりのめり込むことができたのである。

尚、当時高校時代の友人とこの楽曲について語り合った時に、友人曰く、

「SPIRAL LIFEのパクリじゃん」

などと暴言を吐かれたことを今も覚えている(笑)。当時の私はまだまだ音楽的にも無知で
あって、その時点では理解できなかったのだが、勿論その後、それが暴言というわけでは
ないと知るわけです。更に言えば、どちらもジザメリやマイブラなどのシューゲイザー
的な音響処理から影響を受けていたというだけなのだが。

2.G.

いかにもLUNA SEAのアルバム、その2曲目といった感じの激しいナンバー。原曲は勿論
J氏です。スギ様はこの曲をオープニングに持っていきたかったそうなのだが、それだと
「EDEN」"JESUS"と被るような気がする。それはともかく、ライブにおいても実に
盛り上がる楽曲で、緊迫感のあるAメロから、伸びやかなサビへと広がりを見せるこの感じ、
王道と言っていい展開は単純にカッコいいとしか言えない。こういうルナシーの表面上の
激しさは、多くのバンドが模倣しておりますね。それはビジュアル系バンド連中のみならず、
ジャンルを超えて多くのバンドマン達の憧れなのだ。その結果が去年のルナフェス、と
いうことになるのだ。

3.HURT

超好きです。前作収録の"FACE TO FACE"においては、あの楽曲の持つグランジ〜
オルタナ的な方法論、グルーヴ感覚は当時の私は初めて接したものだ、と以前書いたが、
先述したように、既にスマパンなどのUSオルタナにどっぷり漬かり始めていた時期
なので、この曲を作ったJ氏がやりたいことは当時もすんなり理解できた……はず。

基本のコード進行があり、Bメロ以外はほぼその進行だけで展開していくという、
まさにグランジ的な構造を持った楽曲なのだが、LUNA SEAがやると単なるグランジ
には決してならないところが面白い。当時のインタビュー記事で、確かSUGIZO氏
だったかなあ、これほどシンプルなコード展開の楽曲をやることに若干の不安が
あったそうなのだが、見事なルナシー楽曲に仕上がっておりますね。

ちなみにこの曲のイントロのギター・フレーズはINORAN氏の手によるもので、
「初めてのソロって書いておいてください(笑)」みたいなことをイノ自身が雑誌で
冗談半分に述べていた記憶がある。いやいや、貴方、むかーしソロ弾いてたでしょ、
というのは言わない方向で。

4.RA-SE-N

超・超好きです(笑)。こちらもJ氏原曲で、5/4拍子をメインに、後半4/4拍子へと
雪崩れ込み、また5/4拍子に戻る、という実にスリリングな展開を見せる名曲である。
このような構造を持った楽曲は、それほど珍しいというわけではないのだが、完全に
LUNA SEAにしか作り得ない曲になっており、ルナシーの本質的な部分が、かなり
集約された楽曲である。B面曲で濃厚に感じられるLUNA SEAの"スタイル"に近い、
とも言える。このムード、これこそがLUNA SEAの秘密に近付ける鍵なのだ。

グレッチを使った、INORAN氏による何処か枯れた音のアルペジオ。重厚なグルーヴを
作り出すJ氏のベースと真矢氏のドラムス。「人の曲の方が好き勝手にやれる」という
SUGIZO氏の信条が全開となったギター・プレイ。当代随一の役者、完全に世界へと
没入するRYU氏のヴォーカル。見事な楽曲である。

但し、この曲はライブ・バージョンを知ってしまうと、少しだけ物足りなく感じて
しまうのも事実ではある。ライブはギター・ソロの部分がかなり長くなっており、
狂気と美のせめぎ合いがが、よりドラマティックに表現されているのだ。私と
しては、"SANDY TIME"と同じように、完成形はライブ・バージョンなのだと
感じてしまうんだよなあ。

5.LUV U

INORAN氏原曲。元々は"DESIRE"のカップリング曲で、B面曲がアルバムに収録
された、というLUNA SEAとしては珍しいパターンでもある。とはいえ、実際に本作を
順を追って聴いていけば、この曲が収録されたのは必然であることが理解できるはずだ。
わざわざアレンジやミックスを変えて収録されていることからも、この曲の重要性が
窺い知れるというものであろう。

LUNA SEAらしい、狂おしい愛を叫ぶ歌詞とメロディが素晴らしい。16を意識した
真矢氏の絶妙なドラムス、目一杯エフェクターをかけたJ氏のベース・ラインも
印象的である。

6.FOREVER&EVER

前作の"GENESIS OF MIND 〜夢の彼方へ〜"を超えて、LUNA SEA史上最長となった
楽曲(後に復活後の"THE ONE"が更新しますが)である。10分を超える大作であり、
この時点までに彼らが培ってきた技術の全てでもって挑戦した、壮大なスケール感は
いつ聴いても色褪せるものではない。歌詞の通り、このメロディは永遠となったのだ。

特に真矢氏のドラムに関しては、神懸かり的なプレイである。楽曲が1つの人生の
ように語られていく様を、これ以上は無いほどにドラマティックに演出している。
私の記憶と言う名のソースによると、真矢氏はこの曲をワンテイクでレコーディング
したはずだ。何という精神力、何という集中力!!

ちょっとクサいくらいの熱さが感じられる歌詞は、J氏の手によるもの。ワイルドな
イメージが先行している彼ではあるが、ファンなら彼特有の、少年のようにナイーヴな
一面は理解していると思う。きっとRYU氏だったらこういった歌詞は書かないだろう。
途中の英語詞の朗読もJ氏。今改めて聴くと、YOSHIKIイズムがちゃんと備わっている
ところにエクスタシー魂を感じずにはいられません(笑)。

7.1999

世紀末から15年以上過ぎた今、若い衆がこの曲をどのように聴いているのかが非常に
気になるところ。所謂ビジュアル系らしい激しさを持ったナンバーではあるのだが、
遊び心満載のサンプリングであったり、変則チューニングを使って、真面目にふざけて
いるような楽曲である。言ってしまえば、まだ世紀末が訪れていなかったからこその
タイトルなのであって、当時ですら若干の失笑を漏らさずにはいられなかったのは、
ここで正直に告白しておこう。とはいえ、この楽曲のラスト部分の女性による英語の
語りから、次の曲へと繋がる"ある言葉"が発せられたのを初めて聴いた時は……
そりゃあもう、興奮しましたよ。ええ。

8.END OF SORROW

"I NEED YOU"の呟きと共にこの楽曲へと繋がっていくわけです。アルバムという
フォーマットの意味が必然としてあった時代の作品ならではの味わいと言えよう。
楽曲は言わずもがな、SUGIZO節炸裂のLUNA SEA王道ナンバー。なのだが、
それまでの彼らには無かった細かいアレンジが随所に見られ、技術的にも複雑な
ことをやっているところに注目されたい。Aメロのドラムスの刻みとか凄すぎ(笑)。
グリッサンドやらスライドを多用する、当時のJ氏に頻繁に見られたベースの
フレーズが存分に味わえるのも良い。もう影響受けまくって真似したもんなあ。

この楽曲も、後続のビジュアル系バンドに表面上だけ模倣されまくってますね。
00年代以降の某バンドの楽曲なんて、そのまんま過ぎて驚いた(苦笑)。

蛇足だが、この曲のPV映像を観た時に、妙な不安を感じたことはよく覚えている。
基本的にライブ映像で構成されたPVで、それ以外はRYUが歌っているシーンだけ。
いつもバンド全員で演奏するタイプのPVだったのに、これは……などと当時思って
いたのだが、その後の活動休止→ソロ活動の発表で、本作の根底に流れるギリギリの
緊張感というか、ある種の危うさのようなものは、LUNA SEAという奇跡的とも言える
バランスで成立しているバンドが発していた危険信号であったのだな、と改めて認識
した次第である。

9.DESIRE

最高にカッコいい、スギ様会心の楽曲。ライブにおいても定番の楽曲であることは
今更述べるまでもないだろうが、言葉を費やす必要も無いほどにカッコいい曲なのだ。
"ROSIER"とはまた違った、LUNA SEAの攻撃的でありメロディアスでもある、といった
面を象徴するような、これぞ王道なルナシーがここにある。

PV映像も合わせてご覧頂きたいところ。22年間LUNA SEAを聴き続けている私ジャッジ
ではあるが、この楽曲のPV映像がルナシーの歴史の中でも最もクールでカッコいい映像
だと思う。男の色気、ハードボイルドな匂いが、見事に楽曲とマッチしておる。
今、PV映像を流しながらこの文章を書いてます(笑)。

しかしこの時点での彼らはまだ25〜6歳。恐ろしや。

10.IN SILENCE

SUGIZO原曲。INORAN氏による美しいアコースティック・ギターの響き、スギ印な
ディレイの嵐(笑)、ドラム・ロールを多用してうねるようなグルーヴを生み出す
真矢氏、Cメロ部分のメロディアスなフレーズも印象深いJ氏のベース、ルナシーは
こういう曲をやっても、見事にルナシーになるということを証明してみせた楽曲だ。

恐らく、この曲のメロディはRYUによるものだろう。歌詞も含めて、その後のソロ
におけるRYU節が感じられます。「刹那の風が 心笑った」なんて、完全にRYUワールド
ですよ。実際、ソロで"SE,TSU,NA"という曲を作ってますし。

ちなみにまたもやPV映像の話で申し訳ないが、この曲のPV映像のスギ様が、スギ様
史上最も美しいSUGIZOだと私は考えている。私の独断と偏見です。

11.SELVES

"RA-SE-N"でも書いたが、LUNA SEAの核、本質が垣間見えるタイプの楽曲である。
この曲のような"スタイル"こそ、絶対に模倣などできない、孤高のLUNA SEA美学が
純化し、結晶となって世に顕現せしめた結果なのだ。

WIKIにも書かれているが、この楽曲についてSUGIZO氏が雑誌などで熱く語っていた
ことは、当時も印象的であったので私もよく覚えている。INORAN原曲、でもこの曲の
出来に至極ご満悦なのはスギ様、という(笑)。絶対にこの楽曲をラストにしなくては
駄目だ、と言い切っていたはず。それほどまでに拘った理由は、実際にアルバムを
最初から最後まで聴いてみて、確認して欲しい。

INORAN氏らしいミニマルな楽曲構成で、所謂「良い曲」といった評価とは無縁の
タイプの、不思議な雰囲気を持った曲である。8分という長尺な楽曲でありながら、
終始淡々と展開していく様は、LUNA SEAの静の部分が色濃く出ているようにも
感じられる。何処かダビーな音響処理(J氏のベースも含めて)は、INORAN氏の
初期のソロ活動へとフィードバックされているのかもしれない。NW的でもあるし、
アンビエント感もある。これは全てSUGIZO氏の大好きな世界観である。もっと
言えば、JAPANに近いかもしれない。JAPANと比べたら、楽曲自体に若干語らせ
過ぎているとも言えるが、このバランス感覚こそが、LUNA SEAという集合体の
最大の美徳なのだ。RYUが単なる売れ線シンガーであったなら、このような
メロディは歌えまい。つまりは、そういうことなのである。


「(このアルバムの音が)重い重いって言うけど、皆さん日頃どんな音楽聴いてるの?」

これまた私の捏造かもしれない記憶がソースで申し訳ないが、当時、本作の評価を
受けて、J氏がいかにも"らしい"皮肉を述べていたことを思い出した。実際、音の
質感もギターを筆頭に過去のルナシーの作品と比べて、かなりざらついたものと
なって、リズム隊の重厚感も格段に増したことは、疑いようのない事実ではある。
そんなアルバムが、余裕でオリコン・チャート1位を奪取したのだ。歴史に残る
傑作が、傑作に相応しい商業的評価を得ただけとも言えるが、やはり快挙と
言わざるを得ないであろう。とはいえ本作をリリース後、ルナシーという存在は、
メンバー自身がコントロール出来なくなるくらいに巨大なものになってしまう
のだが……。

本作で提示されたLUNA SEAと言う名のスタイルは、当時17歳になろうとしていた
私に、己のスタイルを貫く信念のようなものを、与えてくれたのだと今は思っている。
それは20年経った今も、決して錆び付くこともなく、私を突き動かしてくれる。
己の信じる音楽道を、走り続けていくのだ。逆巻く時代の中で。

at 00:00, 某スタッフ, Music(20th Anniversary)

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comment
蛆癒え, 2016/04/24 3:25 PM

もう、あの衝撃から20年すか。
このアルバムのせいで(笑)、音を出してみたいとか、洋楽聞いてみようと思わされたアルバムですね。
そして、今に至ると・・・。

某スタッフさんの熱さに感動しました。

Motherまでの、中性的で耽美でダークな音と世界観からさらに進んで、ワイルドでヘヴィで男臭いっすね。
当時の自分は、男が男に惚れてたんですね。(笑)

次のSHINEになるとより大衆というか、広い層に向けた音と歌詞になってくんでそれはそれで、今の彼らのパブリックイメージに繋がっていて、ここまで大きな存在になれたんだと思います。

でも、私はこのアルバムまでの彼らが最高の存在に思いますし、曲の好みも頂点ですね。某スタッフさんもわかってくれるはず(笑)

どの曲もオリジナルだし、重い。そんでもってユニゾンとか一切なしの好きがってさ。でも全体としてギリギリの緊張感でハードな一枚岩になってる。
稀有なアルバムっすね。

また、惚れ直しました(笑)

某スタッフ, 2016/04/25 10:42 PM

>蛆癒えさん

男が男に惚れる、というのは重要な要素ですよね。特にあの時代の、所謂
ビジュアル系という枠内(と、されていた)から出てきたバンドで、LUNA SEAは
バンド小僧の人気が特に高かったというのは、やっぱり「STYLE」以降の匂い立つ色気、
ダンディズムに憧れたという面も大いにあると思います。実際問題、超ど真ん中
世代の我々が、現にそうじゃないですか(笑)。

2年後に「SHINE」をちゃんと書けるように、このブログもマイペースで続けて参ります!










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