smtwtfs
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
28293031   
<< May 2017 >>
sponsored links
profile
flag counter (2011 7/22〜)
free counters
Free counters
My Music Works

madeleine(demo)
by Mizutamari (From Japan)
スマートフォンの方は↓で。
スマホ版表示
new entries
categories
archives
recent comment
recent trackback
links
mobile
qrcode
others
無料ブログ作成サービス JUGEM
search this site.
<< SNOOPY MUSEUM TOKYO@六本木 | main | 5/26(木) 新木場スタジオコースト 〜 M83単独来日公演レポ。 >>

黒夢 「FAKE STAR~I'M JUST A JAPANESE FAKE ROCKER~」




1996年の今日、黒夢にとってはメジャー3作目となるアルバムであり、今も尚、黒夢の、
いや、もっと言えば清春氏自身のイメージを決定付けたタイトルが冠された作品と言える
であろう、FAKE STAR I'M JUST A JAPANESE FAKE ROCKER  ~」がリリースされた。

……と、これを書いているのは実は28日……リリース日を29日と勘違いしておりました……
などと内輪のミスを正直に書きつつ話を進めていこう。前作feminismに引き続き、チャート
では初登場1位を奪取、黒夢というバンドの人気を世間に知らしめたアルバムではあるのだが、
それ以上に、初期のイメージからは激変した前作から1年足らずで、黒夢は全く違うモードに
突入していることを証明してみせた作品でもある。勿論、結果的に彼らは1年置きに自らの
スタイルを変化させていくことになるのだが、本作においては、その後の彼らの歩む道が
萌芽しつつあるような要素もあれば、黒夢流の歌謡曲路線もまだ引きずっているような作風
であって、今改めて聴くと、とっちらかった印象も受ける1枚だ。事実、やりたい事があまりに
多すぎたのか、収録曲の数もSEを含めて17曲、未完成の曲まで入っている。ジャケット通りに
カラフルでバラエティ豊か、とも言えるが、やはり散漫な印象は拭えない。

とはいえ、これもまた黒夢の歴史に相応しいアルバムであり、厳しいことは書いたが、当時
17歳の私は、言うまでもなく本作を繰り返し聴いた。聴きまくった。個人的には、黒夢楽曲
の中でもトップ5に入る曲もある。以下、いつも通り楽曲毎に個人的想いを述べていこう。

1.Noise Low3

人時作曲のSE。今聴くと、かなりノイジーかつベーシストならではのトラックになっている。
再結成後の黒夢のライブで、彼のベース・ソロの時に見られるようなサウンドに繋がっている
と思われるトラック・メイキングのセンスは、この時点で人時に備わっていたということだろう。

2.FAKE STAR

黒夢が好きな人には説明不要、ある意味これほど黒夢という存在をイメージ付けた楽曲も、
無いかもしれない。これも知っている人には蛇足でしかないだろうが、実際、再結成後にも
ライブのオープニングの鉄板曲ではあるが、ライブで演奏されているのは、この初出の
バージョンではなく、ライブで磨き上げ、よりハードになってからのバージョンである。
故に、今の"FAKE STAR"しか知らない人がこれを聴いたら、「?」となるやもしれぬ。
情報量の多いサウンド・アレンジで、オルガン(!)らしき音まで入っている。BPMも、
普通で考えれば十分速いのだが、ライブ・バージョンと比べると黒夢的なねっとりさを
感じてしまうレベルである。

本作はサウンド・アレンジ及びプロデューサーに菊地圭介氏と西平彰氏、という両名共に
キーボーディストという2人を迎え(故・佐久間正英氏も数曲参加)、当時の流行りでもあった
デジロック的な要素を大いに取り入れたアルバムでもあるので、この"FAKE STAR"でさえも、
このようなアレンジとなっているというわけだ。

当時初めてこの曲を聴いた時、私は清春氏の強烈な怒りに驚きを禁じ得なかった。前作にも
"カマキリ"があったとはいえ、(清春氏目線で)チャラチャラしたバンドやチャート常連の
ヒット・メイカーを一刀両断する清春氏……これが、1年前は「売れたいですね」なんて
言っていた人と同じなのかっていう(笑)。勿論、そういった矛盾も全て清春氏自身から
出てきた嘘偽りのない、その時々の感情なのであろう。

それにしてもこのタイトル。一流の皮肉であり、清春氏だからこそ生み出すことの
できた破格のネーミング・センスだ。

3.BEAMS (FAKE STAR VERSION)

この曲のPV映像は、当時清春氏が「オキナワ」とかいう名前の日焼けサロンで焼いた姿が
拝めます。店名まではっきりしているのは、当時雑誌で氏自身が語っていたことですが、
あくまでソースは私の記憶です(笑)。

そういったビジュアルの変化に当時驚かされつつも、楽曲自体は凄まじくメロディアス
かつポップ。改めて聴くと、やはり相当な情報量の音が詰め込まれており、類型的な
バンド・スタイルからは前作以降解き放たれた黒夢ならではの、完璧なシングル曲と
なっている。この曲を再結成後にライブで実際に聴いた感動は、もう散々書いたので
省略するとしよう。

「鮮やかに色づいた 君の声」

4.BARTER

再始動後も鉄板となっている曲であり、痛烈な業界批判に満ち満ちた激しいナンバー。
この時点では、やはりループしている電子音のフレーズや大仰なシンセ音なども大いに
盛り込まれており、ダンサンブルとすら形容できるビートというのが、実に面白い。
作曲者は人時氏だが、彼のベースは完全に主役として、攻撃的なソロも含めて、楽曲
全体を引っ張っております。

「エスカレーター乗ったのに」「上に行けば見苦しい」

何たるアイロニーに満ちた歌詞!!

5.I "SUNNY'S VOICE"

タイトル通り、女性の声をサンプリングしたSE。おそらく、次の楽曲へと繋げるための
ものなのだろうが、ちょっと無理があるかなあ。改めて通して聴くと。

6.SEE YOU (FAKE STAR VERSION)

激しい怒りをまき散らしたかと思えば、卒業の二人のように約束さえ交わせないこの曲を
やってしまうのが当時の黒夢です。当時、何かの雑誌で『人時会心の曲!!』みたいな煽りが
書いてあった記憶があるのだが、まさに会心のナンバーであろう。"BEAMS"では焼いた
肌で「傷だらけの天使」パロディやっていた人が、この曲ではベリーショートで真っ赤な髪、
ど派手なライダースというストリートな出で立ちになっているわけです。素晴らしい(笑)。

この楽曲は、黒夢の惜しみないJ-POP的キャッチ―さが全面に出たものであって、やはり
完璧なシングル曲と言える。唯一の人時氏作曲のシングル曲である、というのも特筆すべき
点であろう。メロディは清春氏が書いたのだと思うが、こういう楽曲も人時氏は作れるの
だから、器用なミュージシャンだよなあ、と。

7.REASON OF MYSELF

冒頭で述べた、私個人的な黒夢楽曲ベスト5にランクインしているのがこの曲です。
レゲエ調のリズムで、前作feminismの色も濃厚に漂うメロディ及び楽曲アレンジで、
人時のベース・ラインは、普通のロック・バンドのミュージシャンでは絶対に出せない
グルーヴを見事に生み出している。ハードかつ情熱的なギターも素晴らしい。

この楽曲における清春氏の歌声、メロディ、そして歌詞……もう、私からすれば、
逃れられないほどに影響を受けた。見事なレトリックの数々、どうしてこのような
歌詞が書けるのか、と憧れに憧れた。ラブソングでもなく、アジテイトするわけでも
なく、説教臭いメッセージ・ソングでもない、おそらく、この時点での清春氏の
内面に、氏自らが深く切り込んだ、痛切な告白であると私は考えている。

「それでも昨日いた場所 立つのを拒んでる 冷めてる訳じゃない」

8.II

SE。やはり次の曲に繋げるための処置だと思うのだが……

9.SEX SYMBOL

で、これ(笑)。黒夢らしい、エロティックなイメージを惜しみなく押し出したナンバー
である。ダンサンブルなビートだし、清春氏の性的な言葉遊びも極まってます。
それ以上言う事はないかな。幾千回もECSTASYを感じるべし。

10.Cool Girl

エロティックな楽曲が続きます。シンコペーションばりばりのリズムは、ビジュアル系
ならではの雰囲気もありますね。こういう曲、黒夢が、清春氏がやるからこそ成立する
類いのものであって、へたなバンドがやったら笑いにしかならないだろう。

サビ前とサビで使われている、決め決めのシンセにちょっと気恥ずかしさを覚えつつ(笑)、
全体的にはやっぱりビジュアル系な雰囲気が濃厚ですな。ロング・トーンのギター・ソロ
なんかもそうだし。

11.S.O.S

2014年の黒夢のライブ、BOY'S ONLYで披露されたことが記憶に新しいこの曲。モールス信号
から始まるイントロ、性急なビート、黒夢流のデカダンスとブラック・ユーモアに則った、
ストーリー性のある歌詞、濃厚過ぎる清春メロディ。最高にカッコいい。

12.III

鞭の音をサンプリングしたSE。これは完全に次の楽曲に繋がってます。

13.HYSTERIA'S

もう、めっちゃ大好きな曲です(笑)。本作における、エロティック路線な流れのラストを
飾る楽曲とも言える。人時のスラップ・ベースが楽曲全体のイメージを作り上げており、
80'Sなキラキラしたキーボードの音色やら、奔放な電子音やら、ノイジーなギターやら、
突然4ビートになって似非ジャズ風の展開になってしまうなど、とにかく本作の作風を
象徴するような、情報量の多い楽曲アレンジで、よく分からない楽曲と感じる人もいる
やもしれぬ。

でも、最高なんです。清春氏の女性観が滲み出ている歌詞は、SM的でありながらも
様々なイメージを想起させ、退廃的であって切なさを漂わせている。あまりにも黒夢的、
清春節と言えるメロディの素晴らしさは……分からないという黒夢ファンがいらっしゃる
としたら、もう10000回くらい聴いてみてくれとしか言えません。

14.ピストル (FAKE STAR VERSION)

イントロ前に時代を感じさせるダンサンブルなリフが導入されたアルバム・バージョンは、
改めて聴くとシングル版よりもちょっとダサい(笑)。でもそこがいいんですけどね。
で、イントロのシンセ・フレーズは、97年にリリースされた某バンドの某曲にそっくりと
いうのがまた時代と言うべきか。勿論、その某バンドが黒夢をパクったというわけでは
なく、流行っていただけなのだと思う。

この楽曲ではアレンジャーとして、是永巧一氏を迎えているのも興味深い。しつこい
ようだが、シングル曲に相応しいナンバーだし、清春節全開のメロディと歌詞、人時
らしいベース・ラインを堪能できる。シングル曲、というものをちゃんと意識して
作ることができるというのも、黒夢を語る上では重要なファクターであると私は思う。

15.夢

この楽曲もまた、前作に通じる世界観を持った、黒夢らしいねっとりとしたバラード。
今までのサウンドが嘘のように、音数の少ないアンサンブルで、フレットレスと思しき
ベースが、清春氏の得意とする、通常の音域のオクターブ下で歌うメロディが、楽曲の
ねっとり感をより際立たせている。うん、素晴らしい(笑)。

15.「H・L・M」 is ORIGINAL

もはや歌詞すら無い仮歌をそのまま曲にしてしまう、当時の清春氏の音楽業界に対する
反抗的な態度が素敵です。そして、私はとてつもなく大好きなんだな〜この曲(笑)。
ハビット、リリック、メロディ、その全てがオリジナルであるという矜持を胸に、
黒夢というオリジナルな存在を明確に提示した楽曲である。何処かオリエンタルな
ムードを持ったシンセのフレーズが妙にはまっているし、やりたい放題なサウンドが
カッコいい。

16.IV "EITHER SIDE"

最初流れてきた時は吃驚したことを今でも覚えている(笑)。ボーナストラックかと思った
もんなあ。仮歌、そして未完成の曲をワンフレーズだけ(後に横浜アリーナのライブにて
無料配布され、高橋克典(!)氏に提供した楽曲です)、勿論、ハミング程度でも濃厚な清春節
なのだが、ある意味前代未聞の流れで本作は幕を閉じる。


改めて通して聴いてみて思うのは、SEの導入で体裁を保とうとしているのは分かるが、
やはり全体的な統一感、バランスに欠けるアルバムであるということ。楽曲の良さで
救われている面もあるが、90年代の黒夢のキャリアの中では、過渡期の作品であったと
言うべきだろう。複数のプロデューサーを起用して、当時のトレンドだった同期ものと
ロック・サウンドの融合といったスタイルを導入、黒夢にとっては、ある意味時代の
潮流を意識した唯一のアルバムという解釈もできるかもしれない。

更に言うと、本作が持っている過激な部分、ハードなサウンドをより荒々しく、生々しい
スタイルで押し進めたのが、以降の黒夢の道のりであることは、言及するまでもなかろう。
特に若い衆においては、そういう歴史的な意味を念頭に置いた上で、改めて本作を聴いて
みては如何だろうか。

at 00:00, 某スタッフ, Music(20th Anniversary)

comments(1), trackbacks(0), pookmark

スポンサーサイト

at 00:00, スポンサードリンク, -

-, -, pookmark

comment
蛆癒え, 2016/06/08 11:54 PM

アルバムを通しで聞き直しました。

正直なところ、笑ってしまうところが多々ありました。
なんか中学生時代の頭の中を覗いているような気分になります。
反骨とエロ(割合が多い)とマジと純情、それらがぎっしりと詰まっているアルバムだなと。
どうしていいのかわかんないけど、思いだけはとんでもなく肥大しているそんな印象ですね。
当時はそんなことはあんまり思わなかったですが。

売れようとしてた時代だけあって、節操のない曲の中でもメロディはキャッチーで頭にこびりついていることは確かですね。

演奏的にはデジロックが強すぎて売れ線を批判している割にキラキラしていたことが、後の4ピースロック路線への自省につながっているんだなと。そういう意味でも売れたけど、なんかちょっと笑ってしまう不遇のアルバムだなと感じました。

「近道する奴より、僕は進んでいたい。」心に響きました。










trackback
url:http://thisafternoon.jugem.jp/trackback/1485