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by Mizutamari (From Japan)
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9/17(土) 日本武道館 〜 Kalafina Arena LIVE 2016

 

 

さて、Kalafinaである。先に書いてしまうと、今回のライブに関しては完全に親友の

付き添いで、私個人は、カラフィナの音楽を知ってはいても、ライブに行くと誘われる

までは、彼女達の作品を1枚たりともちゃんと聴いたことは無かった。件の親友から

譲り受けた音源をさらっと聴いて、ライブに臨んだという体たらくである。

 

ファンでも何でもない私がこうしてライブ・レポートを書くことで、熱心なファンの方々を

(私の親友も含めて(笑))怒らせてしまうことがないかと危惧しなくもなかったが、一音楽ファン

として、ほとんど予備知識の無いアーティストのライブでこれほどまでに感動させられた、と

いう記録はやはり残しておきたいのだ。とはいえ、ある程度予想はしていた。これは長年の

ライブ人生で培った勘というやつで、きっと素晴らしいライブになるのだろう、などと考えて

いたのも事実なのだが、それは予想を遥かに上回る形で的中したのであった。

 

言い訳という名の前置きはここまでにして、実際にどのようなライブであったのかを私なりに

書いていこう。尚、セットリストを確認しながら書いていくので、曲名を記載したりもするが、

当然ながら、ライブを観ている時点では知らない曲の方が遥かに多かったし、勿論メンバーの

名前も分からない、それぞれ歌うパートで役割分担があることだけは知っている、くらいの

知識であったという事は、念の為断りを入れておく。

 

そもそも、予備知識がほとんど無いとは書いたが、定期的にアニメ作品を観ている人で

あれば、カラフィナの名は一度は目にしているだろうし、NHKの番組に起用されている

音楽を通じて知った方も多いだろう。私が最初に彼女達の名前を覚えたのは、TVアニメ版

『黒執事』であった。曲は"Lacrimosa"だったのだが、2008年に始まった彼女達のキャリアを

踏まえると、割合に早い段階でカラフィナの名と音楽は知っていた、ということになる。

とはいえ、特に興味を持ったわけでもなく、梶浦由記さんが作ったユニットなのか、程度の

印象でしかなかった。その後は『魔法少女まどか☆マギカ』や最近だと『アルスラーン戦記』

などでちょくちょく出会うものの、ちゃんと聴いてみようと思うことはなく時は過ぎていった

……のだが、今回まさかのお誘いがあったという。知らない間にすっかりカラフィナのファンに

なっていた親友と共に向かった日本武道館。16時スタートという早い開演時刻にも驚いたが、

この日はソールドアウト公演だったようで、定刻近くの頃には開場はほぼ埋まっていて、今の

彼女達の凄まじい人気っぷりにも驚かされた次第である。ファン層は、所謂アニメ好きな男性

も多かったが、女子人気も高く、バンギャを兼ねてそうなお嬢さん方、腐った趣味をお持ちの

お嬢さん方も多く見受けられた(笑)。年配の方々もいたし、どちらかと言えば年齢層は高めの

ように感じたが、俗に言うアイドル(アニメ)・ファンのような、サイリウム複数持ちで武装、

みたいな人達はいない、といった感じ。実際問題、ライブ前の注意事項のナレーションで、

サイリウム禁止? みたいなことは言っていたと思う。

 

ほぼ定刻通りに、場内の客電が落……いや、付いた(笑)。思わず「え?」と口にしてしまったが、

ライブ・コンサートで開演時刻に場内が明るくなるというのは初めての経験だ。一瞬のざわつき

の後、ちゃんと静まり返る日本人的オーディエンスが見守る中、ステージには低音パートを

主に担当、お人形さんのような美貌が一際目立つ、Keiko嬢が1人で登場した。着物を大胆に

アレンジしたような衣装で、ますますお人形さん的。静寂が包む中、彼女はゆっくりと、

アカペラで歌い始めた。"アレルヤ"である。その堂々たる歌唱で、ああこれは凄いライブに

なるぞと心の中で確信していたのだが、しばらくして場内が暗転し、ステージにスポットが

当たるとメンバー3人が既に揃っており、高音パート担当のWakana嬢、ミドルを中心に

幅広い音域をカバーするHikaru嬢の歌声が重なり合い、私は初めてのカラフィナ・ワールド

に誘われていった。

 

続いて披露されたのは"believe"。この時点でステージの全貌は明らかになり、世界観に

沿った舞台セットもきっちり用意されていた。バックにはカラフィナ・バンドとでも

言いたいサポート・バンドが、Karafinaの3人娘を見守るようにして立ち並ぶ。言うまでも

なく一流のミュージシャン揃いなわけで、演奏の安定感はほとんど音源と一緒といった

レベルであった。しかし、私が早くも感動したのは、カラフィナの3人による素晴らしい

ヴォーカル・パフォーマンス。音源をしっかりと聴く前に生で体感した、というのは

ある意味では貴重な体験である。昔のように音楽フェスなどに足しげく通っていた頃は、

知らないバンドやアーティストにライブという場で初めて出会う、という音楽好きに

とっては特別な経験も多くしてきたが、ここ最近はそういう新鮮な出会いとは正直

遠ざかっていたので、それだけでもう嬉しくなってしまうのが私という音楽馬鹿の

美徳……だと思っている(笑)。

 

最初のMCでは、Keiko嬢が今夜のライブのテーマは心の中の旅、といったようなことを

語り、Krafinaが呼び覚ます古代の記憶の旅へと我々を誘い入れるべく、選ばれた次なる

楽曲は"storia"。この曲、例のNHKの番組のテーマ、そのカバー曲ということすら私は

知らず、ライブ前に聴いて「あ、この曲好きだな」などと感じていたこともあって、早速

聴けて嬉しかったな。遠い異国の音楽を聴いているような、不思議な感覚。印象深い

フルートの音色も素晴らしかった。

 

アコーディオン奏者が加わった"君の銀の庭"もそうだが、彼女達の音楽は3拍子であったり

ワルツのリズムを基調としたパターンが多く、親友曰く「ルナシー好きの我々にはしっくり

くる」という発言、実は音源を聴いた時点ではそれほどでもなかったのだが……ライブで

観て、その言葉の意味が理解できたような気がしている。今では。ちなみに、親友が最も

泣ける楽曲だそうです(笑)。架空の童話のようなストーリーを、語り掛けるように歌う

3人のヴォーカル・アンサンブルは、優しくも哀しい。それは私にも伝わってきた。

 

"ring your bell"まで披露した後に、改めてメンバーによる長めのMCが入った。Keiko嬢

によると、ライブ前にプロデューサーである梶浦女史から言われた「武道館に旗を立てて

きなさい」というメッセージと、この楽曲のPV映像に出てくる旗とがリンクしたことへの

運命的な啓示の如き出来事があったそうだ。Wakana嬢は、この楽曲がF#という強烈に

高い音域のメロディが出てくることと絡めて、F#のキーホルダーを作ろうとか何とか

言ってましたね(笑)。最年少のHikaru嬢は、アニメ版『FATE』について熱く熱く語る。

一番のアニメ好きだそうで、その事は今回のライブで私のようなカラフィナ素人でも

理解できた。それは後述しよう。

 

"夏の朝""追憶"と続いて、6分越えのドラマティックな"Red Moon"が披露される。

どの段階だったか忘れてしまったが、途中でステージの舞台セットが演奏中に増設されて

いたな。今回は2階席でステージ全体を見渡せる、なかなかの良席だったのだが、

そこから見ると、スタッフが必死にステージ・セットを作っているのが丸見えだった

のがちょっと残念(苦笑)。それはともかく、楽曲がシアトリカルさを増すにつれ、メンバー

3人も楽曲の世界へと深く入り込み、それは"Magia[quattro]"で1つのクライマックスを見た。

アニメ自体のヘヴィな内容と呼応する、ソリッドでインダストリアル的なギターとベース、

ドラムスのヘヴィ・グルーヴと共に、メインのパートを担当するHikaru嬢のパフォーマンスは

演劇的になり、明確に世界へと没入していたのが今回、一番印象深かった場面であった。

もう、1人でまどか、ほむら、さやかといったキャラクターになりきっていたかのような

動きだったから。アニメが好き、というのは没頭する度合いも違ってくるのだろうな、

という上述した答えはここに在るということだ。髪を振り乱し、何かに追われるように

両手を頭に添えて頭上を見上げるその姿、『真冬の野外』のRYUかと思った(表現がアレで

すまん)。私としては、Kalafinaのような音楽をやっている以上は、歌い手にはこのような

ライブ・パフォーマンスを望みたいので、まさに我が意を得たり、といった気分。勿論、

Keiko嬢とWakana嬢も世界を表現すべく、歌声は勿論、全身でそれを表現していた。

途中、Hikaru嬢とKeiko嬢はほとんど演劇の如き絡み合い、立ち振る舞いをしていたな。

その瞬間、女性陣から悲鳴のような歓声が上がったことも書き記しておこう(笑)。続く

"to the beginning"は鉄板曲のようで、所謂声優などのライブで見られるオーディエンスの

ノリも確認できた。同時に、ビジュアル系のライブを彷彿させる瞬間もあって、そんな

ところも、私のような人間には色々と興味深い一面であった。

 

「新曲いきます!!」といったようなMCの後で披露された"blaze"は、勿論私も知っている

ので一緒に盛り上がってみたり(笑)。言ってしまえば、キャッチーなキラー・チューン

なので、ライブでの反応も上々だったと思う。この曲、ギターのフレーズがもろに

ビジュアル系なんだよな。分かる人には分かるはず。この辺りからアップテンポで

ロック寄り、ゴシック・メタル的な匂いのする楽曲が連打されて、サビの2ビートの

ドラムスと、変則的なギター・リフもカッコいい"destination unknown"、私の勝手な

表現をさせて頂くと、『昨今の所謂嬢メタル meets 工藤静香』と呼称してみたい

"identify"、原曲では打ち込みのビートでかなりインダストリアル・ゴシックな

雰囲気だったが、ライブだと更にカッコ良くなっていた"signal"、といったように、

Kalainaの激しい側面を叩き付けていく。基本的にはカラフィナのライブは(座席がある

場合は)座って観るスタイルのようなのだが、ここら辺では空気を読んだかのように(笑)、

多くの人がスタンディングで盛り上がっておりましたよ。そして"音楽"。この楽曲も

ライブでの定番曲らしいのだが、それはライブで初めて観てすぐ分かった。何故なら、

オーディエンスがちゃんとサビの振付を覚えていたから(笑)。後半では観客に

シンガロングを促して、……Keiko嬢、まさかの歌詞を間違えるミスが発生!! これは

本人もかなり悔しかったようで、曲が終わった後に、「絶対リベンジに来る!!」と絶叫

していました。負けず嫌いなんだな、などとオジサンはニッコリしてしまいました

(すんません37歳の言う事なので)。

 

再びMCを挟んで、本編ラストは"into the world"。力強い、新たな世界への第一歩を

予感させ、見事な大団円を迎えてライブ本編は終了した。

 

アンコールは、まず演奏隊によるパフォーマンス。とにかく重厚な経歴を持った

手練れの面々であるからして、演奏を聴いているだけでも面白いし楽しめる。

私は、ジャンルは違えどアリシア・キーズなどのライブを思い出していた。勿論、

演奏の拙さと先走る情熱とが、その瞬間でしか味わえない魅力を醸し出す、若い

インディ・ロックバンドのライブも大好きだが、文句の付けようの無い一流の

プロフェッショナルな面子による完成されたライブ、コンサートの素晴らしさも、

全く違うベクトルで、私の心を震わせるのである。個人的には、ギタリストの是永巧一氏

(レベッカのサポート・ギタリスト!!)のキャラクターが面白かった。悪戯っぽい仕草で

おどけてみせたり、お茶目な方でしたね。そういえば、サポート・メンバーの紹介は

今回のライブで2回(ライブ中盤と終了後)あったのだが、それぞれ人気があって、

ファンに愛されているのが印象的であった。一番人気が、ステージでは姿を見せない

マニピュレーターというのも面白かったな。

 

話が逸れたが、しばらくの演奏の後、カラフィナの3人はフロア中央に設置された

特別ステージに登場し、当然ながら大盛り上がり。私、98年の12月に見たルナシー

(こればっかですまん)の東京ドームでのライブを思い出してしまった(笑)。

 

Hikaru嬢による、物販解説(笑。パンフレットについてでしたね)のMCも挟みつつ、

今日という日への感謝、未来への希望を込めつつ、"ひかりふる""未来"でもって、

アンコールは〆。演者全員でステージに立ち、手を繋いでオーディエンスに一礼、と

いう見事な締めくくりでライブは終了した、のだが……

 

鳴りやまない歓声と拍手の中、再びカラフィナの3人がステージに姿を現した。

まさかのダブル・アンコールである。とはいえ出てきたはいいが、「ほんとうに

何にも考えてない」「皆はもう着替えちゃってるから」などと困っていたようだが(笑)、

最終的にはピアニストの櫻田泰啓氏(個人的に、ファンキーな髪型に親近感たっぷり

でした)を呼び寄せて、本人と相談した上で、披露されたのが"sprinter"であった。

この日、Keiko嬢は今日のライブは観客1人1人の旅というか、それぞれの感じ方が

あるといったようなことを言っていたと思うが、この夜最後にこの楽曲が選ばれた

ということは、私にとっては個人的な運命を告げる瞬間となった。ライブを観る

数日前にさらっと聴いた音源の中で、この曲が一番好きかもと感じた楽曲で

あったのだ。後半、ピアノ演奏無しで観客にサビを歌わせたのも、必要以上に

スペシャルな感情が雪崩れ込んできて、実に感動的であった。そんな出来過ぎの

ような個人的体験を経て、「またライブ観ようかな……」などと考えてしまうのも、

無理からぬことなのである。

 

 

3時間に及んだ今回のライブで、少なからず決定的となったのは、またライブが観たい

アーティストが増えた、ということであって、ますます金銭的に厳しくなったという

事実(笑)。それはともかく、冒頭で言い訳めいたことを散々書いた私のような人間も

一気に引きずり込む魅力が、Kalafinaにはあったということだ。楽曲に対して強烈に

チャームされたわけではないが、これから改めて彼女達の音楽に触れていきたいと

思っている。実際そうしている(笑)。

 

その優美な歌声に最も声楽的な素養を感じさせ、一番歌姫といった雰囲気で、

長女的な包容力をも感じさせたWakana嬢。Kalafinaの神秘的なイメージを担い、

フロントでその美貌を輝かせながらも、ヴォーカル・ワークにおいては低音パートで

ボトムを支える役割というのが面白いKeiko嬢。最年少で、性格もヴォーカルと同じで

表現力が豊かなんだろうな、何気にR&BやJ-POP的な歌い回しもこなせそう、と

思わせるHikaru嬢(私は彼女の声が一番気に入りました)。三者三様のキャラクター性も

魅力の1つなのだろう、というのが理解できたし、そういう事を知ってしまうと、

より愛着も湧いてしまうというものだろう。

 

ところで、全くタイプの違う3人は、梶浦女史にとっては、世界と自身の音とを

結びつける巫女のような存在なのではないか。かつて彼女が音楽を手掛けた

アニメ作品「Noir」がそうであったように、強烈に匂い立つ欧州的美学が、

異教的世界観が、エキゾティズムが、日本人としてのオリエンタリズムが、

絶妙な距離感でもって一堂に介し、厳しく躾けられて、Kalafinaの音楽を

成立せしめているのであるが、対象を故意に曖昧にしたような(明確に「君」と

呼ぶ時ですら)、抽象的な歌詞世界も含めて、現世の音楽として形作る為には、

3人の巫女による歌声は必要不可欠なものなのだ。不思議と、いかにもありそうな

デカダンス的な要素は感じられず、ダークな側面もあるにせよ、ネガティブな

暗さとはまるで無縁の世界観は、梶浦女史に元々備わっている資質であり、同時に

Kalafinaが歌うからこそのバランス感覚なのであって、そういう意味においても、

この3人が揃ったというのは、宿命であり、運命なのだろう。


たかが1回のライブで何が分かる、と言われたらそれまでなのだが、1回しか

観ていないライブで、様々な思索にふけることができる、それくらいに奥深い

音楽体験であったということで、諒とされたい。

 

ともあれ、新鮮なライブ体験に感謝したい。ありがとう、Kalafina。

at 01:00, 某スタッフ, Music(Live Report)

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comment
蛆癒え, 2016/09/21 12:16 AM

お疲れさまでした。
なんか、もう一回観に行きたくなってくれてよかったです。
リベンジ、逝きましょう。

アレルヤから泣き、君の銀の庭で涙腺決壊してました。。。

音と声で鳥肌が立つアーティストにであえて小生は幸せです。

某スタッフ, 2016/09/21 1:59 AM

>蛆癒えさん

まずは申し訳ありません、ご指摘のあった箇所は訂正させて頂きました(笑)。

次のライブの時は、一ファンとして臨みたいと思っております。振付も
覚えた方がいいでしょうか…(笑)。










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