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by Mizutamari (From Japan)
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奥井雅美 「V-sit」

 

 

1996年の今日、奥井雅美女史にとっては通算2枚目となるアルバム、V-sit

リリースされた。適当なジャケット画像が入手できなかったので、またもや私物を

写真に撮ってみました(笑)。

 

洋楽のアルバムよりも先に、こういった作品を当ブログの20周年記念的シリーズ記事で

取り上げるのは意外に思われるかもしれないが、当時はまだ洋楽に対しては大した知識も

無く、発売日の時点で買う、といったような作品には、96年の17歳の時点ではまだ出会って

はいなかったのだ。故に、個人的に多大なる影響を受けたスマパン(これは95年だが)も、

96年にデビュー作をリリースしているASH、勿論SUEDEのcoming upに関しても、

その他多くの、今も尚大事にしている96年リリースの洋楽アルバムを買った時期は、

おそらく実際の発売日からは数か月ずれていたと記憶しているので、何もそこまで厳密に

する必要はないのかもしれないが(笑)、あえて載せてないというわけだ。洋楽のアルバムが

このシリーズ記事に載るのは、来年以降だろう。18歳頃には、洋楽に関しても意識的に

発売日をチェックして買うようになっていたから。

 

無駄な話を書いてしまったが、20年前、高校二年の私が闇雲に買っていた洋楽のアルバム

とは違って、本作の購入に関しては明確な意思が働いていた。そもそも、奥井雅美という

アーティストは、勿論アニメ・ファンを中心に高い知名度があるのだろうとは思うのだが、

それぞれの世代でどのような認識をされているのだろうか。私よりずっと若い連中から

してみれば、JAM projectのメンバーの1人という認識なのかもしないし、少し下なら、

『少女革命ウテナ』の主題歌を歌った人、なのかもしれない。私と同世代か上の人達は、

『スレイヤーズ』で林原めぐみ女史と共にOP曲を歌っていた頃に知ったというパターンが

多いのではないか。勿論、デビュー時から知っている人もいるだろう。ではお前はどうなんだ

と問われれば、『それゆけ! 宇宙戦艦ヤマモト・ヨーコ』のOVAが最初、と即答できる(笑)。

その辺りの詳しい経緯は本稿の趣旨とは外れてしまうので省くが、私にとって最初に好きに

なった奥井雅美曲は"Shake it"であり、その流れで本作も発売日に買いに行った。しかも、

当時は北千住にあったアニメイトにわざわざ足を運んで。どうしてそんな場所で買ったのか、

理由が分かる人は私と同じで、相当やばい人です(笑)。

 

閑話休題。この作品は、帯にも"2ND BEST"書かれているように、様々なアニメ関連を中心

としたタイアップ曲が主な収録曲となっており、アルバム用の新曲は数える程度、という

いかにもアニメ歌手らしい内容である。私に何か思想的な、創作的な意味において影響を

与えたものでは全くないのだが、私は当時、先日取り上げたhide氏のPSYENCEと同じ

くらい本作を聴いた。聴きまくった。並行してビジュアル系を聴き、所謂ヒット・チャート

のJ-POPも聴き、USオルタナやグランジ、英国インディ、ブリットポップなども漁っていた。

90年代とは、そういう時代だったのである。

 

そんな私にとっての90年代を語る上で、本作の存在は欠かせないと判断し、発売から20周年を

迎えた今日、いつも通り個人的な想いを好き勝手に書いていこうと思う。

 

1.MASK [masamix]

 

この曲は、元々松村香澄とのデュエット曲であり、本作では奥井女史のソロ・バージョンと

なっている。90年代のアニメ業界における秋元康(?)、あかほりさとる氏が原作を手掛けた

『爆れつハンター』のTVアニメ版のOP曲でもある。作詞作曲は奥井本人が手掛け、編曲は

本作を皮切りに数年間、奥井雅美という歌い手のプロデュースを担当することになる、

矢吹俊郎氏並びに大平勉氏によるもの。アニメの内容に沿った、セクシーでちょっと過激な

イメージを盛り込み、なかなかハードな打ち込みを駆使した、ダンサンブルなビートで

決めている。初っ端から聴ける奥井女史のコーラスの美しさ、見事さは言わずもがな。

スラップばりばりのベース・ソロ(!)も聴きどころ。

 

蛇足ながら先に説明しておくと、彼女は元々コーラス出身で、一番有名なのはユーミンの

バック・コーラスを担当していた事だろう。下積みも長く、ソロ歌手としてデビューしたのは

25歳で、本作リリース時は28歳。実力は既に折り紙付きであったが、1ST作の時点ではまだ

自身が作詞作曲を手掛けた曲よりも提供曲の方が多かったので、シンガーソングライター

奥井雅美の魅力がいよいよ開花した作品が、このV-sitと言えるのではないだろうか。

 

2.最高のギャンブル

 

いかにも奥井雅美的な歌詞世界で、信じて突っ走って、それでも思うようにはいかないけど、

絶対に諦めない、曲がった生き方なんて選ばない、不器用に力強くタフにぶつかっていく、

といったような女性像は、奥井雅美という歌手の基本的スタイルである。ある、などと断言

してしまったが、私が彼女の作品を買っていたのは90年代までなので、偉そうなことは本来

言えないのだが、おそらくこの認識は今も尚間違っていないのだと思う。

 

この曲も作詞と作曲を本人が手掛けており、編曲はプロデューサーの矢吹俊郎氏。ギターと

シンセも氏が担当している。当時のビーイング勢にも通じる音を構築しておりますが、

サックス奏者を起用して、情熱的なサックス・ソロを導入するのは、何というか90年代の

スタチャ的と言えます(笑。分かる人には分かる表現です)。間奏にラップ風の語りが

入っているのはちょっと気恥ずかしさもあるが、時代がそれを要請したのだろう。実際、

他の楽曲でもR&Bからの影響が散見されるのだ。

 

3.Shake it

 

本稿の為に、実際に曲を聴きながら文章を書いているのだが……説明不可能なエモーションが

心の中を渦巻いて、もう泣きそう(笑)。軽快なギター・カッティングと熱いギター・ソロ、

キラキラしたキーボードの音色、力強く何処か悪戯っぽさもある奥井女史のヴォーカル、

嗚呼最高。フェイドアウトして終了、という昨今の楽曲にはあまり無いパターンも、まさに

この時代のJ-POPS並びにアニソン的な様式美である。

 

先述した通り、この楽曲もアニメ作品のタイアップ曲だが、彼女の詞は読めば分かる通り、

タイアップの場合は、その作品の本質に沿った内容となっているのだ。それは2014年の

名作TVアニメ『SHIROBAKO』の第二期OP曲でも健在であったことが思い出される。

作詞家奥井雅美が持つ、プロフェッショナルな側面であろう。

 

4.嘘の笑顔 本当の涙

 

こういう複雑な女心を歌うミディアム・テンポのナンバーも、奥井女史の得意とするもの

である。この曲はノン・タイアップ曲で、アルバム用の新曲であることにも留意して頂きたい

ところ。決して難しい言い回しなどはせず、気取ったレトリックなども使うことはなく、

揺れる女性の恋心をじっくりと綴っている。曲タイトルもシンプルながらキャッチーで、

奥井女史は、こういうセンスも抜群だと思う。

 

5.Lonely soul

 

大好きな曲です(笑)。上述した、R&Bからの影響を感じさせる佳曲であるが、当時は珍しかった

アニソン専門の歌手というだけなら、こういったタイプの曲は出てこないと思うし、彼女自身、

そして奥井雅美という歌手を支えたプロデューサー陣の情熱とセンスがあってこそのものだと

今改めて感じ入った次第である。ダンサンブルなビートとロックの融合、というのは当時の

奥井雅美スタイルの基本ではあったが、この曲は非ロック的で、サンプリングだとは思うが

スクラッチ音も盛り込まれ、男性によるラップまで入っている。作曲と編曲を務めたのは、

キーボーディストの大平勉氏。この方は後に、水樹奈々の名曲"innocent starter"を手掛けて

おりますね。

 

6.DREAMING HEART

 

ポジティブ感溢れるタイトル、そしてイントロのサビをなぞったキーボードのフレーズ。

これぞアニソン。この曲は提供曲で、職業作詞家、作曲家によるプロのお仕事を堪能

できます。ちなみに、OVA版『女神天国』のED曲なのだが……マニアック過ぎるので

分かる人だけノスタルジーに浸って下さい(笑)。

 

7.二人

 

J-POPの王道と言えるバラード。こういう曲はギタリスト(勿論マルチ・プレイヤー

なのだが)の矢吹俊郎氏ではなく、大抵は大平勉氏が編曲を務めておりますね。他の

アルバムでもそうだった気がする。ともあれ、物語的な、男女の別れの場面が映像として

浮かんでくるような歌詞世界は、安直だと批判される場合もあるのだろうが、テーマに

的確な歌詞、的確な曲、的確な編曲をきっちりとこなすのが、やはりプロなのである。

個性的という言葉で武装し、その実未熟さの仮装でしかないアマチュアイズムとは無縁の

魅力がここには在るのだ。

 

8.LOVE IS FIRE

 

打ち込みのブラス、強烈にワウの効いたギターがグルーヴィンな1曲。この曲では、

元気でポジティブ、といったイメージとはまた違った、奥井女史の艶っぽいヴォーカル

及びコーラスが楽しめます。エモーションを全面に出さず、抑制を効かせてさらりと

こなしてはいるが、実際に歌ってみたら非常に難しいタイプの曲であろう。ラストの

スキャット風のメロディも含めて、さすがの仕事っぷりである。

 

9.GET MY WAY

 

ものすごーくアニソンしているナンバー。好きです(笑)。特に分析するようなことも

無いし、こういうアニソンらしいアニソンって、すっかり無くなったよな、なんて

遠い目をしてしまうくらいだが、サビであえてメジャー・コードで広がりを、という

手段を取らなかった辺りが憎い。何処か切ないメロディが個人的にお気に入りです。

リズミカルなピアノ・ソロもカッコいい。これは矢吹敏郎氏によるものです。作詞も

提供されたものですね。ちなみに、OVA版『女神(以下略)

 

10.戦場のマドンナ

 

シリアスなイントロ、緊張感あるベース・ラインがクール。全編マイナー調で疾走して

いくこの曲も、私好みですね。こういう覚醒したカッコいい女を歌わせるのも、奥井女史の

得意とするところ。大平氏の華麗なキーボードも全編に渡って弾きまくりです(笑)。

こういう楽曲アレンジは、小学生の頃から徳永英明やKATSUMIといったポップスとロック

どちらもいけるといったような男性SSWの音楽で育ってきた私にとっては、実に馴染み深い

もので、それは今も変わらない。音楽狂いとして人生を歩んでいる私にとっての、いわば

揺籃期に吸収した音楽は、ビジュアル系よりも前の、重要な音楽体験なのであろう。

 

11.領域 〜Heaven&Hell〜

 

この曲も、R&Bやアーバンなシティ・サウンド的な要素が入っておりますね。勿論、きっちり

J-POP〜アニソンとして昇華されております。随所に導入されるオーケストラ・ヒットを聴けば

分かる(笑)。ちなみに水谷優子さんにキャラソンとして提供した曲のセルフ・カバーなのだが

……水谷さん……。

 

12.真面目なキッカケ

 

アルバムの中では一番好きな曲!! 何処か大黒摩季的な女性像(あそこまで怖くは無いが)を

彷彿させ、世間知らずだけどタフなお嬢さんというパターンは、やはり奥井雅美的であり、

"潔くカッコ良く生きる"、専売特許と言えるヒロイン像だろう。洒落の利いたタイトルも

良い。ラストの「これから先は謙虚に 真面目に生きよう」と宣言していはいるが、また

失恋しちゃうかな、なんて思わせるユーモアを感じる。この曲もまた、サビにあえて

マイナー・コードを使い、単に明るくキャッチ―というだけではないメロディ作りが、

とても素敵だと思う。

 

13.邪魔はさせない [live rock-on]

 

TVアニメ『スレイヤーズNEXT』のED曲で、林原めぐみ女史の大名曲"Give A Reason"

カップリング曲である。林原女史の曲に負けず劣らず、アニソン史に残る名曲の1つであり、

曲に歌詞に、奥井雅美イズムが余すところなく表現されているのだ。サビラストの見事な

ハイトーンと、一気にクール・ダウンして低音になるメロディとのコントラストも鮮烈。

アルバム・バージョンはミックス違いで生バンドのアレンジとなっており、勿論スタチャ

流儀のサックスも入ってます(笑)。後の彼女のキャリアを鑑みるに、打ち込み主体の

音楽ではなく、より生の楽器をメインとした音楽制作へと移行する最初の一歩でもあった

のかもしれない。

 

しつこく書くが、奥井女史のアニメタイアップ曲の歌詞は、その作品及びキャラクターを

実に理解したものであって、この曲なら、歌詞を読めばリナ・インバースの姿が浮かんで

くるであろう。「世界中噂になりたい」なんて、いかにもリナが言いそうだもの。

 

14.Friends

 

ラストはピアノ伴奏で歌われるバラード。アカペラのオープニングも良い。作曲編曲、

ピアノ演奏は大平勉氏。得意のコーラスはあえて控え目にして、中盤に少しだけ導入

されるというだけ、というのもこの曲には合ってますね。特筆すべき点は無いが、

アルバムの締め括りの為に作られた楽曲なのだろうな、と思います。

 

 

アニソン、というのは今となっては1つのジャンルとして定着したし、アニソンをメイン

とした夏フェスが毎年行われ、アニソン歌手を目指すアーティストも珍しくないし、

アニソンを歌いたい、と公言するロック・バンド勢が普通にいる時代であるが、当時は

奥井雅美女史のような存在は極めて珍しく、貴重なものであったのだ。アニメソングの

歌姫が多く存在する現在、彼女の功績は計り知れないものがあるし、アニメの曲を出演

している声優が歌う、というスタイルを林原めぐみ女史が確立し頂点を極めたように、

アニメを主戦場としたプロのSSWというスタイルは――昭和の時代からアニソンを主に

歌う大御所歌手は勿論いたが――90年代に奥井雅美という存在が確立したものである、

と言っても過言ではないだろう。

 

無論、そんなことは各自ネットなどで調べればすぐに分かることで、私個人としては、

あくまで彼女の音楽が単純に好きで、かつ10代の(特にアニメ好きとしての)思い出と、

口に出すには恥ずかしいほどの蒼く苦い感情と共に直結してしまっているという方が、

よっぽど大事なのである。まさか20年後に、このような文章を書くことになろうとは

夢にも思わなかったが、あの時代、アニメ黄金期であって、同時にアニメ好きが

限りなく迫害されていた(苦笑)時代を知る人へ、拙文を捧げたい。

at 00:00, 某スタッフ, Music(20th Anniversary)

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