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madeleine(demo)
by Mizutamari (From Japan)
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L'Arc〜en〜Ciel 「True」

 

 

1996年の今日、L'Arc〜en〜Cielのメジャー第3弾にして通算4作目となるアルバム、

Trueがリリースされた。前作heavenlyのスマッシュ・ヒットを受けて、バンドの

人気と知名度も高まりつつあり、以前にも言及したように、本作の発売前には完璧な

先行シングル(後述します)が3曲、立て続けにリリースされ、アルバムへの期待は

私個人は勿論、世間的にもかなり高かったと記憶している。ビジュアル系ファンのみ

ならず、今時の女子校生も、OLも、サラリーマンも、L'Arc〜en〜Cielという破格の

可能性を持ったバンドの存在に気付き始めていたのだ。

 

結果的に、本作は初週のチャート1位こそ逃した(初登場の時点では2位)ものの、発売から

6週目にして1位を獲得し、その後もロング・ヒットを記録、ミリオン達成という偉業を

成し遂げたのである。無論、本作の凄まじい完成度及びポピュラリティの高さを鑑みれば、

当然の結果と言えるだろう。

 

日本のロック史に残る金字塔的作品であり、彼らのキャリアにおいても、様々な意味合いを

含めて、1つの頂点となった本作は、私にとっても当然ながら大切なアルバムであって、

本稿を書くに辺り、アルバムを通して聴き直してみて、改めてその素晴らしさに感動すら

覚えた次第である。何しろ、94年のメジャー・デビューからたったの2年で、ここまでの

レベルに到達しているのだ。その後、日本を代表する巨大なロック・バンドへと歩んでいく

彼らの未来は、この時点で約束されたものであったのだろう。

 

1.Fare Well

 

バラードをアルバムの冒頭に持ってくる、というのは、ロック・バンドとして相当の自信が

無いと出来ない所業であると思うが、ラルクは見事にクリアしている。いや、クリアどころ

ではない。ヴァイオリンやチェロ、ピアノを大胆に起用したアレンジで、時に細かいロールを

交えつつも、基本はシンプルに、どっしりと構えたsakura氏のドラム、熱くエモーショナルな

泣きのギターが最高なken氏(作曲者)のギター、曲途中のメロディアスなソロが美しいtetsu氏の

ベース、3人それぞれの技術的向上は明らかな上に、切々と、そして堂々と歌い上げるhyde氏の

歌声は、ラルク・アン・シエルというバンドが、今までとは全く違った次元に突入したことを

高らかに宣言しているのだ。

 

ドラマティックではあるが、割合に落ち着いた、控え目な雰囲気を持った楽曲である、という

ことにも注目されたい。私の手元に、メンバーの解説が収録された本作のバンド・スコアがある

ので、メンバー自身の言葉を引用するなら、このようなタイプの楽曲を1曲目にするというのは

前回にもアイデアとしてはあったそうなのだが、その時点では時期尚早として見送っていたとの

ことだ。メンバー各々が技量も自信も付けて、満を持して放ったのがこの楽曲だと言えよう。

 

2.Caress of Venus

 

ライブでも定番の楽曲だが、当時初めて聴いた時は、もう……相当な衝撃を受けたことを覚えて

いる。プロデューサーの岡野ハジメ氏(このアルバムからしばらくラルクとの蜜月が続きます)の

功績も大きいとは思うが、イントロのピアノからもう、とにかくこの洒落た味わいに、当時17歳の

私は完全にやられてしまった。何というか、同時代に所謂お洒落なロックなんてたくさんあったし、

それこそ渋谷系とかもあったのが90年代だが、そういう方向に行かずに、ラルクでこういった

お洒落を覚えたという過去が、その後の私の人生を決定づけているような気がする(笑)。

 

何処となくラテン風(あくまで風、だ(笑))のアコギによるバッキング、ディレイを駆使して

コード感よりも揺らめきを活かしたAメロのフレーズ、ken印なソロがもう最高にイカしてる。

ベースは非常に細かいです。ドラムは打ち込みのビートの方が強い感じかな。

 

hyde氏曰く、この楽曲でのヴォーカルは曲自体に退廃的な雰囲気があると前置きした上で、

「少し偉そうに歌ってる。救世主にでもなったようにね」とのことです。

 

「さぁ お気に召すがままに」

 

3.Round and Round

 

アルバムの中でも最もハードな楽曲で、kenちゃんのカッコいいギター・リフで引っ張る曲。

ベースも手癖感溢れるランニング・ベースが唸りを上げております。hyde氏は、この曲に

関しては「カッコいい声」を心掛けたそうで、その成果を本人自身、気に入っているようだ。

 

歌詞は結構辛辣で、例の大人と書いて子供と読ませるあの部分も含めて、hyde氏一流の皮肉

たっぷりなメッセージが込められたものとなっている。こういうタイプの楽曲がもう少し

あっても良かったかな、と思わなくもないが、それでは本作における完璧なバランスが崩れて

しまうのだろうなあ。

 

4.flower

 

先行シングル第2弾としてリリースされた楽曲で、ファン人気も相当高い。が、そのような事は

抜きにして、私はこの楽曲こそが、ラルク楽曲における最高傑作であると考えている。勿論、

この曲より好きな曲は私自身たくさんあるし、山のように名曲を生み出してきたラルクだという

ことも承知の上であるが、これほど完璧な楽曲はそう生まれるものではない。メロディ、歌詞、

バンド・アンサンブル、それらの要素が、完璧な調和でもって、あまりにも美しい楽曲と

なって、世々にに残されたのである。

 

ベース弾きとしても、恐ろしいほどに影響を受けた。特に間奏の、オクターブでダイナミックに

スライドするあのフレーズ。自分自身もオリジナル曲を作って、困った時にはそういうフレーズを

盛り込んだりしたもんなあ(笑)。

 

面白いのが、作曲も手掛けたhyde氏自身は、この曲を「確実に売れる」という狙いで作り上げ

(実際売れた)、その実本人的にはそれほど気に入っているわけではないということ。売れる曲を

狙って作れるhyde氏の才能にも驚くが、世間の評価と乖離した自身の価値観を嘯くhyde氏、

捻くれてるなあと思ったり(笑)。確かに私自身も、"flower"より同じくhyde氏が手掛けた名曲

"さようなら"の方が大好きなんだけどね。

 

そういった諸々も含めて、この楽曲の全てが(PV映像でさえも!!)パーフェクトである、という

のは私の中では揺るぎようのない確信と共に、断言させて頂こう。

 

5.good-morning Hide

 

ラルク史上、唯一のsakura歌詞によるナンバー。タイトルからして、sakura氏独特のユーモアと

いうか、センスが光っておりますね。なかなかにハードでありながらも、何処か洒落ている楽曲

で、ギターのちょっと変わった響きを意識した音選びにしても、ほとんどセカンド・メロディを

弾くベースにしても、グル―ヴィなドラムスにしても、このアルバムに収録されるに相応しい

雰囲気を持っているのだ。

 

全編英語詞で歌うhyde氏は外連味たっぷりの歌唱。まあ、発音的には……ビジュアル系上がり

だなあと思わざるを得ないが……(笑)。この経験が、後のVAMPSに繋がったのかも、しれない。

 

ちなみに、ライブではhyde氏(作曲者でもある)もギターを弾いている。ベース・ライン的に、

音が薄くなってしまうからであろう。

 

6.the Fourth Avenue Cafe

 

この楽曲における様々な出来事は、とりあえず不問としよう。私としては、やはり当時初めて

聴いた時に、"Caress of Venus"と同じくらいに衝撃を受けた楽曲である。このような楽曲を

生み出せた、所謂ビジュアル系というジャンルから頭角を現したバンドは、どう考えてもラルクが

初めてであろう。最初で最後かもしれない(笑)。瀟洒なホーン・セクション(何とスカパラを

フューチャー!)、リズミカルなピアノが全編に渡って跳ねまわり、ラルクの面々もそれに負けじと、

アイデアとセンスを全力全開で盛り込んで、素晴らしい楽曲を生み出すことに成功しているのだ。

 

並大抵のロック・バンドが到達できるものではないタイプの曲であり、ラルク・アン・シエルと

いうバンドがどれほどの可能性を持っているのか、という事に対する1つの解答とも言えよう。

彼らはその後も、こういったタイプの名曲を多く生み出すのだから凄いなと。

 

イントロのsakura氏のドラム、今聴いても最高だなあ。全編良いけど。凝ったコード進行も良い。

ホーンに絡むカッティングが良い。ギター・ソロが良い。スタジオ音源では別録りしたベース・ソロも

最高だ。hyde氏の歌詞もメロディも素晴らしい。Cメロが特に素晴らしい。うむ、素晴らしいとしか

言いようが無い。

 

7.Lies and Truth

 

先行シングル第3弾。アルバムでは(True Mix)となっていて、シングルとはバージョン違いだ。

何というか、この曲もシングル・リリースの時点で……ちょっと良い曲過ぎないか? と騒がれた

記憶が(笑)。ダイナミックに導入されたストリングス、恐らく1年前のラルクでは、このアレンジと

対等のバンド・アンサンブルを生み出すことはできなかったであろう。彼らの努力と類いまれな

センスとが結合した結果、このような見事な曲が生まれたのである。って、同じようなことを

何度も書いている気がする(笑)。

 

熱心なファンなら分かるだろうが、ちょい硬めのベース音が良い。上述したバンドスコアによると、

tetsu氏は(その時点では)元々硬めの音が好き、とのこと。そしてken氏曰く「ヘビメタ好きがやる

カッティング」がまた素敵で、ファンキーになり過ぎないバランス感覚なんだな。これがしっくり

来る。sakura氏の裏打ち全開なドラムスも、ファンクというよりは独自のダンサンブルなビートを

生み出しているといった感じだ。

 

この楽曲のメロディはとにかく難しいと思うのだが、hyde氏は様々な技巧を凝らし、見事な表現力で

もって歌い切っている。サビのファルセットと地声を行き来するところや、ブレスを意識的に使う

ところなど、見事である。

 

8.風にきえないで

 

先行シングル第1弾で、やっぱり(True Mix)でシングルとバージョン違いで収録。これは前作の

路線を踏襲したような爽やかな楽曲で、うん、やっぱり何て良い曲なんだと嘆息した記憶が(笑)。

とはいえ、ライブでは98年辺りを最後に一切演奏されていないらしい。何故だろう……。

 

作曲者はtetsu氏で、彼のポップ・センスが見事に開花しておりますね。「虹」というモチーフが

直接的に出てきた初めての楽曲かもしれない。ちなみにプロデューサーには佐久間正英氏が

起用されているのもポイントか。ビジュアル系の出自を持ったバンドらしいポップ・ソング、

というのを強く感じさせますね。何気にBPM190くらいあるので、実際にカバー演奏してみると、

その速さに気付くはず(経験者)。

 

9.I Wish

 

初めて聴いた時は、今までとは述べてきたものとは違った意味で、非常に驚いたことはよく

覚えている。え、これがラルクなの?って(笑)。直接的な表現は出てこないのだが、もろに

クリスマスな楽曲で、全てにおいてキラキラしております。パーティ・ソングって感じの

雰囲気もある。骨格は非常にシンプルで、ギターもアコギのストロークが中心となっている。

3連符のシャッフル・ビートなので、特にリズム隊はノリの出し方に結構苦労したようだ。

こういうドラム、ロック畑の人がなかなか叩けるもんじゃないからね。ベースは、安定感と

太い音を求めた結果、tetsu氏は親指だけで弾いたそうです。ライブではダサいから2本の

指で弾く、とも仰っているが(笑)。

 

hyde氏は軽めに歌ってますね。正直、リアルタイムで聴いてからずっと、個人的にはこの

楽曲だけは、アルバムの中でもあまり好きとは言い難いものがあったのだが、久々に聴いて

みて、やっぱりそれなりに良い曲だな、と。「祈ってる僕なんかどうなっても」っていう歌詞が

hydeらしくて良い。

 

10.Dearest Love

 

ラストを飾るに相応しい、所謂ハチロクのリズムを使った壮大なロック・バラード。

こういったタイプの楽曲もまた、バンドとして相当の自信が無いと挑戦できない類いの

ものであろう。

 

楽曲全体を包み込むようなドラムスにせよ、5弦のフレットレスを使ったベースにせよ、

ラストで堰を切ったように泣き叫ぶギターにせよ、大陸的なイメージがあり、とにかく

壮大なスケールを持った楽曲である。初期から彼らにはこういった長尺な楽曲は存在

しているが、繰り返しになるが、ネクスト・レベルに達したラルクだからこそ成しえた、

確かな実力と説得力とにその価値を保証された楽曲なのだ。

 

細やかなアレンジも肝ではあるが、中心となっているのは、迸るエモーションであろう。

全てファルセットで歌われるサビのメロディを聴くがいい。狂おしいほどの激情を、

何処か寂しげに紡いでいくhyde氏の表現力に脱帽である。ラストの歌詞において、

"揺れているよ"という言葉を選んだのには、何か業のようなものすら感じてしまうが。

 

 

本作は、複数のプロデューサー陣を迎えたアルバムであるのだが、ロック・バンドとして

そういうやり方を嫌う人たちも多い中、ラルクにとっては、そのようなある種のロック的な

プライドなどは、些末な事でしかなかったのだろう。元々の資質は勿論、その柔軟な姿勢が

あったからこそ、本作のように時代的制約を超越した、タイムレスな魅力を持った、見事な

アルバムが生まれたのである。

 

本作リリース後、ラルクは名実ともにブレイクを果たし、アリーナ・ツアーなども開催。

そのままトップ・バンドとしての道を突っ走るかと思われたが……。

 

例の事件によって、ラルクの活動は完全に白紙となる。そして、あの劇的な復活があり、

巨大なロック・バンドへと歩んでいく彼らのその後は、もう言及するまでもないであろう。

ちなみに、私が熱心にラルク・ファンであったのは、本作までと言えるので、2年後の98年に

リリースされたHEARTは、たぶん拙ブログでは取り上げないと思う。取り上げるほど熱心に

聴いてはいなかったから。

at 00:00, 某スタッフ, Music(20th Anniversary)

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蛆癒え, 2016/12/17 6:14 PM

なんという、成熟度と完成度!!
後発のアルバムとかにある、数曲の若気の至りでやっちまってる曲(what is loveとか(笑))もないし、落ち着いて風格たっぷり。
某スタッフさんと同じでlies and truthなんて良すぎで怖いですね。

音も結構アコギが、はいってていい意味でかろやかだし、クランチ主体のギターも当時の重くしようという流れに対して、俺らは違うし。っていうセンスと鋭さを感じずにはいられません。

あのまま何もなかったらどうなってたのか…。 タラレバはないですが今の立ち位置とは違ってたかもしれませんね。

それにしても、いいよな、ラルク。










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