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by Mizutamari (From Japan)
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12/9(金) 新木場スタジオコースト 〜 RYAN ADAMS単独来日公演レポ。

 

 

RYAN ADAMSの音楽と私個人との付き合いは、数年前に当ブログにおいても軽く触れた

ことがある。もう5年前か。あれから、聴かずに通り過ぎていたLove Is Hell以降の

ライアンの音楽もほとんど聴き直して、今回の公演に臨んだ。文字通り、待望の一言で

しか言い表しようの無い、初となる単独来日公演である。

 

この日、私のように15年前にGOLDでRYAN ADAMSを知ったであろう世代は勿論、

若いファンもいるし、外国人もいる。家族連れもいた。11年前の悪い意味(苦笑)での

伝説となったフジロックで実現した初来日に足を運んだであろう人も、きっといたのだろう。

年齢層は幅広く、男女比もほぼ同程度のものであったが、とにかくこの日を待っていた、

という熱気を感じるオーディエンスが集まった印象だ。

 

始まるまでは、本当に来てくれるのか不安も無くは無かったが、嬉々としてレコードを

ディグって(ブラック・サバスのアナログのロシアプレスとか……)いる姿をツイート

なさっていたので、ああご機嫌なんだなと(笑)。もしかしたら、過去2回の来日はどちらも

フジでの来日だったので、東京は初めてだったのかもしれない。

 

定刻から10分少々過ぎた辺りで、客電が落ちてメンバー登場。皆、普段着の兄ちゃん達だが、

ライアン氏はワッペンで―背中にはリアル・ノルウェー・ブラックのEMPERORの特大

ワッペンです―武装したGジャン(デニム・ジャケットなどとはあえて呼びたくない感じ)に

ジーパンという80年代メタラー、もしくはハードコア的な出で立ち。うん、太ったなあ(笑)。

まあそもそも太りやすそうな雰囲気ではあったが。ともあれ間近で見るライアンは、少年の

面影を色濃く残した、まさに"心に荊を持った"ままのオーラを放っていたのだ。

 

1曲目は、先日公開されたばかりの新曲"Do You Still Love Me?"。嗚呼、初めて生で体験する

ライアンの歌声……実に素晴らしい。物凄い特徴があるわけでもないのだが、聴いてすぐ

それと分かる。これぞ天性の才能。音楽の神から与えられたギフトである。新曲とはいえ、

既にチェック済みの観客も大勢いたようで、大きな歓声が湧く。歌っている人もちらほら

見かけた。初めての単独来日だからといって、過去の代表曲を羅列するようなセット・リスト

ではないことは、冒頭から明らかになったということだ。むしろ、今回のライブは、我々

オーディエンスにとっても、そしてライアン自身にとっても、初の単独だとかそういった次元

ではなく、非常に意義深いものとなったのだが、それは後述しよう。

 

2曲目は"Magnolia Mountain"。渋めブルージーな香りも漂いながらも、決して泥臭くなることは

なく、スタジオ音源よりも遥かにロックでグル―ヴィ、途中の長いギター・ソロも、素晴らしく

エモーショナル。上述したように、私はここ数年で改めて、自分がスルーしていた05年から2015年

という10年の間にリリースされたライアンの音楽と向き合ってみたのだが、今なら分かることが

ある。私が期待したRock N Roll路線でなくとも、RYAN ADAMSの本質は何一つ変わっては

いなかったということ。同時代のインディ・ロック系と共振していたような音が無くても、彼の

歌声が、メロディが、楽曲そのものが、ライアン・アダムスという稀代のSSWの魂そのもので

あったのだ。それは、ライブで体験したからこそ、より再確認できたことでもある。

 

"Kim"で個人的には最初のハイライトを迎えた。何たる美しいメロディ!! スタジオ音源よりも、

何倍もの哀切が心の奥底にまで迫りくる。続く"Peaceful Valley"の、これまた実際の音源より

遥かに長い、ほとんどジャム・セッションのようなギター・ソロ!! おそらく最終的に10分は

超える長尺な楽曲へと生まれ変わっていた。もう、ライアンがとにかくギターを弾きまくる

のが最高にカッコいい。こういう人なんだ、って今更実感しました。顔で弾くプレイヤー。

サポート・メンバーのギタリストも同じタイプでしたね(笑)。ほんと今更な感想なのだろう

けど、ライアンはギタリストとしても凄い魅力的なミュージシャンなんだなと。ライアン本人の

感情が、サポートの面々が放つアンサンブルが、観客の熱狂が、場の空気が、思った以上に

凝っていた照明の演出すらも、全て一体化しているが如きプレイ。

 

 

"Fix It"の激渋なギター・リフ、狂おしい泣きメロも最高。新曲も随所に挟み込んだセットでは

あったが、曲を知らなくても楽しめる、ではなく異常に感情移入できるのがライアン・アダムス

のライブだ。ナイーヴな男の独白を、天賦の才で珠玉の楽曲へと昇華する彼の本領発揮である。

 

"Am I Safe"だったかな、しばらくイントロを演奏して一旦ストップして仕切り直しと相成った

ところなんかは、気分が乗らないとやり直しも辞さない気分屋ライアンな一面も。とはいえ、

今回のライブは終始笑顔で、MCは控え目であったが、とにかくご機嫌であったと思う。

この楽曲でのオルタナ世代全開なノイズの放出も、全ての要素が上手く噛み合ったからこその

展開であったと感じたから。

 

"When The Stars Go Blue"も実に美しく、切々と歌い上げるライアンの歌声に聞き惚れて

しまったが、思い返せばGOLDからはこの曲くらいしか演奏しなかったかもしれない。

先に書いてしまうと、"New York, New York"すらもやらなかった。ライアン自身が述べて

いたことだが、今回の日本公演が自身の2016年のライブの締めくくりとなるそうで、そこに

来年リリースされる新作Prisonerからの楽曲を多数披露した、というのは非常に重要だと

言えるであろう。既に先を見据えたRYAN ADAMSを一足先に体験できたという事こそが、

今回のライブの肝であったと感じざるを得ない。それが、上述した意義深さということに

対する私なりの答えである。

 

後半には、これも後から分かったことだが、事前にプレスには配られていたセット・リスト

には載っていなかったらしい、OASISの名カバー"Wonderwall"が披露された。どういう心境の

変化であったのかは分からないし、日本でのオアシス人気をライアンが知っていたとはとても

思えないが……気分を変えてくれてありがとう、としか言えない(笑)。まさに絶品のカバー。

テイラー・スウィフトの作品を丸ごとカヴァーした例のアレもそうだが、ライアンの手に

かかれば、どのような曲も全てRYAN ADAMSそのものとなってしまうのが凄い。何せ、

あのノエル・ギャラガーをして、

 

「お前にこの曲をやるよ。俺たちはこんなに上手くやれなかったからな」

 

と、言わしめただけのことはある。まあ、ノエルは特にアメリカでこの曲ばっかりが有名

だということにご立腹のようですが……。

 

閑話休題。本編ラストはライアンのソロ・アーティストとしての原点となった、デビュー作

収録の"Shakedown on 9th Street"で終了。原曲よりも遥かにロックンロールしたアレンジ

で、ウイスキータウン時代から考えると20年以上のキャリアを持ったミュージシャンであり

ながら、枯れて渋くなるだけ、なんてことのないライアンは最高にカッコいい。冗談なのか

本気なのか分からないファッションも含めて(笑)。

 

アンコールでは上述した来年リリースの新作から、表題曲"Prisoner"を披露。直前のシドニー

公演でも披露していたはずだが、演奏後に驚いたような顔で興奮していたライアン。自分の

予想以上に上手くいったのかもしれないな。観ているこっちも嬉しくなってしまうほどだった

から。ちなみにこの曲、私個人的にはスミスやキュアー大好き男、ライアンの嗜好が垂れ流し

的な印象を受けた。そう、彼の音楽は所謂ルーツ色も強く、そもそもオルタナ・カントリー

などと称されていたこともあったのだが、決して泥臭くなることがなく、かといって英国への

憧憬が強すぎる、というわけでもない、不思議なバランス感覚を持っているという事実を

認識したのは、色々と発見の多かった今回のライブにおける、私個人の最もたる収穫なので

ある。私が特に好きな、ビブラートを効かせたライアンのファルセットも、モリッシーの

魂を宿しつつも、ねっとりし過ぎることもなく、あくまで1人の男の哀愁に還元されていく

のだ。そういう意味でも、彼は何も変わっちゃいない。いや、捻くれた性格が大人になって

落ち着いた感はあるが(笑)、むしろ変わったのは私の音楽的態度であろう。ライアンの本質に、

10数年前よりも近付くことができたのかな、と勝手に感慨に浸ってしまった次第である。

 

ちなみに、彼はテイラー・スウィフトとの対談でこのような素晴らしすぎる名言を残して

いる。いや、名言でも何でも無いのかもしれないが、私にとっては狂おしいほどの名言なのだ。

 

「僕は煮詰まったら、スミスのアルバムを聴くんだ。携帯の充電が完了したみたいな感じで、

5分で曲が書けるようになってしまうんだ」

 

またまた閑話休題。少し長めのMCを挟みつつ、ラストは"Gimme Something Good"で〆。

観客に向かってギター・ソロを弾きまくるパフォーマンスも最高。ライブが終わって、

鳴りやまない拍手の中で最後に浮かべた笑顔もまた、実に輝いていた。最高だぜライアン!!

 

 

今回のようなライブを観ると、月並みながら、歳を食うのも悪くないなんて思える自分がいる。

おそらく、10年前の私には、件の問題作Rock N Rollを封印(そう、彼はもうこのアルバムの

楽曲は絶対にやらないようだ)したライアンのライブに、ここまで感動することはできなかった

であろう。Rock N Rollの国内盤の帯には、確か『音楽と共に生きる天才』("音楽に突き動かされ

自由に生きる天才"でした)などといった煽り文句が書かれていたはずだが、あれから10数年経った

今も、その言葉通りの存在で在り続けるライアンの行く末を、今度はずっと見守っていきたい。

来年の新作、楽しみだ。

 

音楽と共に生きる天才に触れた2時間。ありがとう、RYAN ADAMS。

at 23:20, 某スタッフ, Music(Live Report)

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