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by Mizutamari (From Japan)
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<< 12/18(日) 新宿LOFT 〜 サロン・ド・キノコ〜マリアンヌ東雲 性誕祭 | main | もうすぐ終わり。 >>

12/29(木) 日本武道館 〜 BUCK-TICK TOUR アトム 未来派 No.9

 

 

結局最新作「アトム 未来派 No. 9」について書く前にこの日が来てしまったが……

ともあれ、私の今年のライブ納めはやっぱりB-Tの日本武道館と相成りました。

 

デビュー29周年の締めくくりにして、来るべきデビュー30周年の年を迎えるべく、

……などとアニバーサリー的な意味合いの文言を並べてみたが、その実、本公演は

最新作ツアーの最終日という位置付けであり、定期的に新作をリリースし続けて、

バンドとして当たり前の日程をきっちりこなす勤勉なバンドの姿にこそ、私は驚嘆

せざるを得ないのだ。何せ、解散や長期活動休止などもせず、誰一人メンバーが脱退

するようなこともなく、大物バンドにありがちな編集盤やらそういったリリースで

お茶を濁すようなこともなく、この約30年間、前述したように定期的なアルバムの

発表を欠かしたことがないBUCK-TICKというバンドは、訳知り顔の評論家諸氏が

語るような音楽史、つまらない精神性を重んじた音楽論などでは到底窺い知れない、

1つの理想を体現しているのである。音楽性の好き嫌いはともかく、彼らが積み上げて

きたキャリアの価値、その意味は、日本の音楽史を語る上でも今まで以上に重要な

ものとなっていくだろう。それはこの場を借りて断言しておきたい。

 

前置きが長くなったが、そのような事を色々と考えたのはライブが終わってからの

ことで、いつも通り興味深く、B-Tのライブでしか味わえない喜び、楽しさだけを

享受することができた。以下、感想を述べていこう。

 

開演前から、非常にスタッフが慌ただしく動いており、「開演後、1曲目が終わるまでは

入り口を封鎖」するといったようなナレーションもあった。それは演出上の関係であった

のだが、始まる前からバンド側の美意識が、単なるライブに終わらせないという意気込み

のようなものが充分に感じられて、最新作の世界観がどのように表現されるのか……

期待は高まる一方であった。今回は1階席、HIDE氏側という席だったが、ステージ上

全体がよく見渡せて、なかなかの好ポジション。唯一の欠点は、頭上の屋根に隠れて

メンバーを映すモニターが見えなかったことかな。私は、最後までモニターの存在に

気付かず、結果論になるが、今回のライブはそういう演出なのだと納得していたくらい

である(笑)。ライブ終演後に気付いたという体たらく。まあ、モニターなど無くても

楽しめたから問題はないのだが。

 

開演10分後くらいに照明が落ち、いつものようにイントロダクション的なSEが流れ始める。

舞台セット、フラッシュライトの演出などもかなり豪華だ。やはり、B-Tのようなバンドには

こういうステージがよく似合う。スクリーンに映る心臓の如きオブジェも意味深であった。

しばらくしてメンバーが登場、私にとって横浜アリーナ以来3カ月ぶりとなるB-Tの面々は、

いつもながら変わらない、カッコいい……いや、可愛いと言われてしまうベーシスト(49歳)も

いらっしゃるが……5人の男達。不動の立ち位置。これぞ、BUCK-TICKである。

 

1.cum uh sol nu -フラスコの別種-

 

アルバム1曲目からのスタート。HIDE氏の力強いアコギのバッキング・ギター、今井氏に

よる妖しげなプレイ、どっしりとした樋口兄弟のリズム隊。空間を、色彩を、心の揺れを

弄ぶ、漆黒のカリスマ櫻井敦司。彼は黒いターバンのようなものを身に着けた出で立ちで、

思わず"JUPITER"の頃の彼の人を思い出しましたよ私は。

 

2.PINOA ICCHIO -躍るアトム-

 

いかにもB-Tらしいデジタル・ニューウェーヴ・パンク風楽曲は、こういうB-Tに親しんで

いる若いファンも多いようで、2曲目にして早速の大盛り上がりを見せた。こういう同期

バリバリのビートと共に、正確にリズムを刻むヤガミ氏のドラムは相変わらず素晴らしい。

 

3.美 NEO Universe

4.Baby, I want you.

 

同じデジタル・ビートを保ちつつ、立て続けにB-T流の打ち込みビートとの付き合い方を

若造に叩き込むと言わんばかりの2曲を披露。Baby〜とか久々に聴いたなあ。割とやってる

みたいだけど。もう16年前の曲だけど、恐ろしいほど違和感無し。B-Tの楽曲はいつでも

そうだけど。とはいえ、今回はちゃんと最新作の世界観に沿った過去曲を選んでいた印象だ。

 

5.MY FUCKIN’ VALENTINE

 

続けて19年前のこの曲。勿論違和感ゼロ。この楽曲も割合に定番のようだし、盛り上がりも

凄かった。それほど思い入れの無いはずの私だが、90年代の楽曲でリアルタイム組だから

なのか、歌詞をほとんど覚えている自分に驚いた。サビ前のユータ氏のベース・ライン

ですらはっきりと覚えているという有様。うーむ気持ち悪い(笑)。何というか、この楽曲で

展開している今井寿氏特有の世界観は、今も変わらないのだなと。改めてそう感じたな。

 

素敵な悪趣味 震える未来

 

6.El Dorado

 

時代は20年近く飛んで現代へ。心臓を模していたオブジェが変化し、花の蕾のような

ものへと。そこで歌われたこの曲は、もろに櫻井敦司世界、そしてもろにHIDE節な楽曲で、

ライブという場において、より美と醜が入り乱れた世界を作り上げる。

 

娼婦が微笑む 女神のように 娼婦が微笑む 死神のように

 

このラインを聴くがいい。まさに、ボードレールの言うところの、「死刑囚にして死刑執行人」

たる櫻井敦司の面目躍如である。こういったテーマはまさに彼にとっては1つの命題であり、

少なくとも日本でこのような歌詞を歌い、そこに1つの偽りも感じられないようなフロントマン

は櫻井敦司以外にはいないのである。

 

7.樹海

 

それは続くHIDE楽曲のこの曲においても同様だ。今井氏のラフなギターは、彼だからこそ

許されるプレイだろう。あっちゃんのそれこそ「深く深く沈み込む」ようなファルセットに昇天。

オーディエンスも、固唾をのんで見守るといったような雰囲気であった。

 

確かこの辺りでMCが入ったはず。「ツアー最終日、僕たちも楽しみたいと思います。どうか、

みなさんも歌って踊ってください」といったような、ごく普通(笑)のあっちゃんのお言葉と

共に始まったのが、

 

8.メランコリア -ELECTRIA-

 

よく分からないが、この曲で(いや、その前のHIDE曲2連発から……)涙が止まらなかった私。

この曲のテーマも、櫻井敦司が抱えるニヒリズム、アイロニー、美学が余すところなく表現

されている。自由奔放な今井氏のギターの合間をいく、HIDE氏の目立たないながらも的確な

クリーンのアルペジオも、実に美しかった。

 

9.DEVIL'S WINGS

 

デビュー29年目にして、このようなキラー・チューンを作れてしまう今井氏の才能に脱帽

である。B-Tの楽曲制作の方法論自体は、割合に個々の特異な分野のクリシェであるところも、

正直否めないのだが、だからといってこのようなキャッチーな曲が作れるかどうかは、また別の

話なのだ。サビのビジュアル系度合いの高さには、私のような人間には抗えないものがある

よなあ(笑)。実際、ライブでは抜群に盛り上がっておりましたな。ユータ氏の図太いベースが

またカッコいいんだ。彼の現在のキャラと反するような男らしい力強さで(笑)。

 

10.BOY septem peccata mortalia

 

この曲は今回のハイライトの1つ。楽曲前の、「僕は、もっと欲しい……」と淫ら乱らに(櫻井氏

風のレトリック)嘯く櫻井敦司の姿に、ああこれはやばいと感じつつ、この曲なんですから。

ヘヴィなユータ氏のベース・ラインに導かれ、ダンサンブルなビートに乗るメロディ及び歌詞

はといえば、

 

はしたなくてね ゴメン BABY  ガマンできないよう ケダモノだもん

 

このような歌詞を真面目に歌えてしまうのは、勿論櫻井敦司以外いません。というか、その他の

有象無象が歌ったところで、単なるギャグ以下のお寒い結末しか見えないのである。

 

ガーターベルトを装着した生足を(全体的なシルエットが痩せましたね、櫻井氏)見せつける

櫻井氏は、以前にも言及した『地獄に堕ちた勇者ども』のヘルムート・バーガーをも通り越して、

バタイユの『聖なる神』に出てくる娼婦、マダム・エドワルダの如き。このようなフロントマンが、

"フロントマン"としての才能が全くない人間がフロントに立ち、"個性的な世界観"などと評されて

大満足な連中ばかりの現代日本ロックシーンにおいて、櫻井氏以外にいるだろうか? いませんね。

 

11.FUTURE SONG -未来が通る-

12.THE SEASIDE STORY

 

立て続けに今井作詞作曲なナンバーを披露。個人的に、アルバムでも特に気に入っていた後者が

良かったな。昭和歌謡風のメロディがB-Tにしては新鮮で、かつ黒いレース……ストール? を

頭に巻いて、まさに黒衣の貴婦人と化した櫻井氏が歌い上げる様は、恐ろしいほどの美である。

とはいえ、同じ人魚をモチーフにした過去曲"人魚 -mermaid-"と比べると、櫻井氏と今井氏の

見ている世界の違いが分かって、実に面白いではないか。

 

13.Cuba Libre

 

櫻井氏による、2人のギタリスト(どちらもアコギ!!)のちょっとした紹介、そして「あの夏を

思い出して」といったようなMCと共に始まったのがこの曲。こういった、ラテン風の情熱的な、

異国情緒もたっぷりのナンバーもB-Tお得意とするところだが、この曲に関しては櫻井氏の

アラン・ドロンに対する愛が「いっぱい」に込められているとしか思えない(笑)。オーディエンス

によるクラップ・ハンズも壮観であった。興味深かったのが、スクリーンに映し出された映像が、

このような楽曲に相反するが如き、ゴシックな髑髏の山が血塗れになるといったようなもので

あったこと。私の想像だが、櫻井氏にとっての「あの夏」は、映画を通したアラン・ドロンとの

夏であり、カミュを通して知った、あの太陽の光であり、その陽光に惑わされ、狂おしい美を

知った夏なのであろう。

 

14.曼珠沙華 manjusaka

15.愛の葬列

 

本編を締めくくる2曲は、櫻井氏がTHE MORTALで先祖返り的に戻って来た己のデカダンス、

ゴシック魂から抜け出せないままでいることの証左とも言える楽曲。とはいえ、櫻井氏の

最初のソロ活動のライブを観た今井氏が「十三階は月光」のコンセプトに確信を得たという

エピソードを思い出しても分かる通り、各々のソロ活動が健全な形でバンド本体の創作に

フィードバックされる、というB-Tの流儀を考えれば、何もおかしいことはないのである。

 

前者はHIDE会心の名曲で、ライブ観たら泣くだろうな、と思っていたがやっぱり泣けた(笑)。

私の中では、同じくHIDE作曲の名曲"幻想の花"のその後であり、繰り返される櫻井氏の

死生観、そして愛の表現なのである。それは後者も同じで、多くの死を見送って来た櫻井氏が

(まるで川端康成のようだが)フロントマンであるBUCK-TICKならではの楽曲であろう。

ライブでは、スクリーンの演出と相まって、生と死が入り乱れた、あちら側一歩すれすれの

世界を生み出していた。スクリーンの"葬列"の映像は、ベルイマンの『第七の封印』のラスト

を思い出したりも。珍しく、演奏後に最後に残ったのが今井氏ではなく櫻井氏であったという

ことも、恐らく意図的なのだろう。素晴らしい本編の締めくくりであった。

 

<アンコール>

 

16.キラメキの中で…

 

私の2016年終わり。

 

……で、済ませてもいいのだが、ともあれこの曲を聴けたので心安らかになりました(笑)。

今井氏によるフリーキーなギターでもうこの曲をやるだろうと確信したが、本当に聴けて

良かった。90年代当時、何度となく聴いた大好きな曲というのは勿論だが、13年前に

サマソニ03で聴いた事を思い出して、感慨深くなってしまったな。ライブだと結構違った

アレンジになっているのがまた良い。考えてみると、櫻井氏が自嘲気味にピエロのような

自分を曝け出す類いの曲は、ここから始まったようにも思える。

 

舞台の中の 裸の僕は誰だい? 微笑みかける みんな何処かへ消えた…

 

まあ、盛り上がるような曲でもないし、大半のオーディエンスはぽかーんとしていたが……。

 

17.見えない物を見ようとする誤解 全て誤解だ

 

続けてこれ。90年代組に対するご褒美でしょうか。楽曲の根幹を成すHIDE氏のギター

だけでもう発狂です。が、アルバム・バージョンだったのがな。シングル・バージョンの

方が好きな人です。あの語りから聴かないと、どうにも納得できないというか(苦笑)。

 

18.無題

 

既に何度かのライブで体験しているが、その度に素晴らしい体験となるのがこの曲。

しつこいようだが、櫻井氏が何度となく繰り返し語るテーマで中心となっている楽曲

であり、父と母、そして自身が父親(とてもそうには思えないが)であり、同時に幼子に

戻った櫻井氏。それらが三位一体となって、自らを愚者になぞらえて歌う姿は、何度

見ても鬼気迫っていて、こちらが震えるほどである。自身のプライベートを基本的に

見せることはなく、ほぼ完璧なミスティフィケーションによって生み出されたであろう

"櫻井敦司"像の中でも、彼の本質に最も近いものが溢れ出るタイプの楽曲なのではないか、

と私は考えている。今後も、B-Tの歴史において重要な楽曲となっていくだろう。

 

今井氏のギター・ノイズはケイオスへと没入する中、じっくりとビートを刻む樋口兄弟の

リズムが光る1曲でもある、ということも付け加えておく。もう何度も書いていることだが、

BUCK-TICKというバンドを成立せしめている独特の力学は、本当に奇跡的なバランスを

保っているのだと。嘘だと思うなら、アルバムを聴くがいい。ライブに足を運ぶがいい。

 

<ダブル・アンコール>

 

19. 天使は誰だ
20. 形而上 流星
21. ROMANCE

 

2回目のアンコールでは、ライブ定番曲を3曲披露。それぞれ全く違うテイストなのに、

B-Tが演奏すると全てB-Tの世界として成立しているのが凄いなと。たった3曲でそれが

分かるのがね、また凄いんだ。

 

ラスト前、櫻井氏による長めのMCが。ファンやスタッフへの感謝、メンバー紹介なども。

ヤガミ氏が本編では絶対にやらないであろう、テクニカルなドラムスを披露していたのと、

ユータ氏の紹介前に、名前をしばらく言わなかった櫻井氏、それを見て「え、まだ?」と

いったような顔を見せたユータ氏が良かったな。彼はやっぱりアイドルです(笑)。

 

22.NEW WORLD -beginning-

 

「みなさんの輝かしい未来の為に」といったような言葉と共に、本公演のラストはこの楽曲で

締め括られた。アルバムのラストを飾る曲であり、こういった、明るく何処か優しい感触を

持った楽曲があるからこそ、B-TはB-Tでいられるし、櫻井敦司はやはりB-Tのフロントマン

としての役割を、一歩たりとも踏み外さないのだな、と感じ入った次第である。つまらない

"狂気のようなもの"を振りかざし、ダークであることを免罪符としているようなバンドは、

この曲を聴いて猛省すべし。

 

只、ラストはあっちゃん少しだけ高音が出し辛そうだったかな。オーディエンスの合唱に

任せている部分も多かった。問題になるほどではなかったけど。

 

 

総評としては、いつものように楽しいBUCK-TICKのライブ。これは最初に述べた通りだが、

今回はギタリスト2人がいつも以上に精力的にステージを走り回っていたように感じたし、

勿論ユータ氏はアイドルの役割を果たすべく笑顔で腰を振っていたし(笑)、永遠不滅の

おっ立てヘアーなヤガミトール氏もご健在。年齢と性別の制約を飛び越え、闇と美とを

自在に操り、貴人の戯れのような立ち振る舞いの中にも、逃れられない人間の業を感じ

させた櫻井氏は、徹頭徹尾櫻井敦司であった。繰り返しになるが、これがBUCK-TICKと

いうバンドなのである。この5人が立つステージが、BUCK-TICKとなるのだ。

 

終演後、来年の30周年記念に向けて様々なイベントやリリースの発表があったが、2018年の

新作リリース発表まであったのには驚いた。冒頭で述べた通り、周囲の喧騒に踊らされる

こともなく、地道に勤勉な活動を続けているバンドの姿を思い、尊敬の念しか感じない。

しかも、決して商業的にアピールできるような音楽をやっているわけではないというのだから、

BUCK-TICKという存在がどれほど稀有なものであるのか、何度書いても書き足りないほどだ。

 

来年の夏には、お台場での単独野外ライブも決定している。お台場でライブなんて、それこそ

17年前のLUNA SEA以来だが、30周年ということでどのようなライブになるのか……今から

楽しみでしかない。真夏のお台場がとんでもなく暑いことはよーく知っているので、恐ろしい

気持ちにもなるが(笑)。

 

 

来年もまた、同じようにBUCK-TICKでライブ納めが出来ることを祈って。

ありがとう、BUCK-TICK。

 

at 16:40, 某スタッフ, Music(Live Report)

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