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by Mizutamari (From Japan)
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黒夢 「Drug TReatment」

 

 

1997年の今日、黒夢にとってはメジャー通算4枚目となるアルバム……問題作といって

いいであろう、Drug TReatmentがリリースされた。

 

前作の音楽的変化にまだ追い付いていないファンも多くいたはずだが、黒夢はそのような

事は一切気にせず、ハードな方向へと舵を切ったのは前作だけの単なる気紛れではないと、

本作を聴いた当時の黒夢ファンなら誰もが実感したことであろう。恐らくは、本作と次作の

イメージ像が、最も世間的にも知られている"黒夢"と言えるかもしれない。私より若い連中、

80年代前半から半ば生まれの黒夢好きに話を聞いた限りでは、やはりパンク化した黒夢に、

中学生ないし高校生の時に出会って衝撃を受けたというパターンはかなり多いようだ。もっと

言えば黒夢でパンクを知った、なんていう子達が、私が思っている以上に大勢いたのであろう。

 

私は本作をどのような気持ちで聴いていたのか……たぶん、好きなバンドの新作として聴いて

いたのだろう。以前も書いたように、音楽的な変化に関しては、少なくとも黒夢に対しては

そこまで気になることもなく、直接的な敵意や怒りを剥き出しにする97年の黒夢の音楽を、

やはり楽しんでいたのだ。が、当時18歳の私は、洋楽と邦楽を聴くバランスが完全に前者へと

傾き始めた時期であって、本作を聴いて大いにチャームされるようなことは無く、強烈な

サムシングを受けたわけではなかった、という偽らざる気持ちは、正直あったと思う。

 

こうして文章にするにあたって、改めてアルバムを通して何度か聴き直した。結果感じたのは、

ドラッグという強烈なモチーフを中心に添えつつ、基本的なテーマは数点に絞られており、

反逆のカリスマとしての黒夢が完成されたアルバムであり、エロティシズムの極限を押し

出した楽曲もあり、宿命のように刻まれる、清春氏独特の女性観に則った楽曲もある、

といった内容は、思いの外前作と比べても極端な変化というわけではなかったのだな、と

いうこと。散漫な印象は否めなかった前作と比べて、サウンド自体の統一感もある。本作が

無かったら、SADS誕生も無かったのではないか、という要素も多く発見できる。

 

 

そんな当時の想いと今現在の印象を踏まえつつ、全曲それぞれについて語っていこう。

 

1.MIND BREAKER

 

復活後も変わらずに定番となった曲。この楽曲のサウンドが持つ基本的構造、言って

しまえば同時代のヘヴィな90年代的オルタナ・サウンドは、2010の復活以降にリリース

された2枚のアルバムの楽曲にも散見されることを鑑みるに、縦ノリのパンキッシュな音

よりも、黒夢にとっては親和性の高い方法論なのだろう。改めて聴くと、シンプルなバンド・

アンサンブルでヘヴィなギター・リフを中心に添えながらも、様々な装飾音が散りばめられて

おり、前作の色も残っていることが分かる。ヴォーカルの多重録音もかなりの拘り具合である。

 

当時の清春氏はスマパンの名前などもインタビューで挙げていた記憶があるので、そういう

モードもあったのだろう。それでも、ラストの"狂ったような"笑いは完全にビジュアル系と

しか言いようのない、呪いのような何かが刻まれているのが印象深い(笑)。

 

2.DRUG PEOPLE

 

はっきり言って、初めて聴いた時は驚きと笑いが同時に込み上げてきた。それはよく覚えている。

清春氏がラップ風の歌唱をしている!! そしてこの歌詞(笑)!! ……などと失礼ながら思ったものだ。

徹底的に"ある人物"(特定の誰かというよりはそのシーン全体のことかもしれないが)を攻撃している

のだが、当時聴いた人ならそれがだれかは絶対に分かるはずなので、ここで多く語るようなことは

しない。今の若い衆には伝わり辛いかもしれぬ。何せその人物のキャリアは、ずっと後になって

一度完全に破滅してしまったのだから。当の清春氏は散々"危険な"発言をして、自身もそのイメージ

通りの行動をしているようにも見えたが、別段逮捕されるでもなく、ソロにせよ何にせよカリスマ

として今も尚突っ走っていることを思うと、何とも皮肉なものである。

 

「あんたの軽薄 LOOK AT!!」

 

どころか、その"あんた"は更に無様な姿を晒す羽目になろうとは……私自身も想像だにしなかった。

あの時代にその未来を想像できた人はいなかったのではなかろうか。

 

音楽的な話もすると、なかなかにお洒落なトラックである。作曲を担当したのは人時氏。得意の

ベース・ラインと軽快なカッティング・ギターで引っ張っていく。途中のベース・ソロなんかは

聴いただけで人時氏と分かるくらいに際立っている。妙に広がりを魅せるサビはいかにもな清春節。

 

3.DRIVE

 

歌詞だけでなく、ギターやリズム隊そのものが妖しくセクシーなグルーヴを持った楽曲。本作が

結果的に最後の黒夢アルバム参加(新宿ロフトのライブ・アルバムでは参加しているが)となった

そうる透氏は、さすがのドラムスを披露しております。この楽曲でも作曲を担当した人時氏は、

いかにも彼らしいベース・ソロを聴かせてくれる。メロディも清春節が濃厚濃密、特にサビは

思いっ切りキャッチー。ハード路線とはいえ、生来のポップ・センスは健在ということだ。

 

尚、歌詞ブックレットには"制作者の意図とは違う解釈を与える可能性があると判断し"などと

理由が書かれているが、この曲に関しては歌詞は全文削除されている。何じゃそりゃ、と当時も

今も思う(笑)。トラブル回避という事なのだろうが、下らん配慮である。とはいえ、そういった

お上からのお達しも含めて、本作自体の"危険な"雰囲気にお墨付きを与えてしまっているという

事実こそが、皮肉な話と言えよう。

 

4.C.Y.HEAD

 

さて、この曲が来てしまいました(笑)。どうだろう、当時からまことしやかにこの楽曲の

イニシャルの正体については特定されていたのだが、私も知っていたのだが、それが事実かは

分からないし、私自身何処からそれを知ったのかも全く思い出せない。都市伝説だったのかも

しれないが、どちらも大好きな私としては何とも言えない気持ちになったことは言うまでもない

だろう。ほとんど名指しで攻撃しているが、当の本人は全く気にしていないどころか、黒夢の

存在自体知らなかったらしい……。

 

"たいした文章も書けない" "そのくせに威張り散らしてる"

 

次作に繋がるようなパンキッシュな楽曲で、C.Y.が率いるバンド(と、思われる)のお株を奪う(笑)

ような、ギターの高速カッティングもカッコいい。楽曲途中でハーフ・テンポになってリフが変化

するのも良い。Oiコーラスはちょい笑ってしまうが。

 

5.CAN'T SEE YARD

 

"MIND BREAKER"と同じく、16を意識したヘヴィなベースとメインのギター・リフを基調と

しながらも、この曲はAメロからタイトなビートへと変化し、サビでまたイントロに戻っていく

様が王道パターンながらもロックしていて刺激的。エフェクトを目一杯かけたヴォーカルも

いかにもな出来栄えだ。メロディはやはり変わらぬ清春節だが、歌詞は怒りと苛立ち、大胆な

自己表明の如き内容となっている。

 

6.Distraction

 

本作、そして次作以降の黒夢の王道楽曲と言えるような1曲。パンキッシュなリフなのだが、

パンクに成り切れないグルーヴを宿してしまうのが黒夢流儀、もしくは人時氏のセンスか。

サビのコーラスは、初めて聴いた時にちょっと驚いた記憶がある。こんなストレートな、

男臭いコーラスが入るとは、みたいな気持ちになったのかもしれない。

 

この曲でも痛烈な皮肉を吐き捨ててます。とにかく清春氏は今のシーン(無論当時の話だが)に

対して怒っているのだな、敵意を向けているのだな、と感じつつも、そんなに怒ることか?

と疑問に思っていた私がいたのも本音ではある。つい2年前までは、「売れたい」などと普通に

口にしていた方なのに……なんて書いてはいるが、清春氏への、黒夢に対しての信頼はいささかも

揺らぐことはなかったのだけど。私の場合は、どのバンドに対してもそうだが、突き詰めれば

あくまで"音楽"として聴いていたからであろう。

 

7.Spray -NEW TAKE-

 

この曲はシングルとしてリリースされた時点で、高校の友人に、「良い曲なのに終わり方が

気に入らない」と言われた事を妙に覚えている(笑)。確かに、完膚なきまでに分かりやすい

コード進行と楽曲展開、そしてメロディを兼ね備えた楽曲なので、サビを最後まで歌い、

イントロに戻ってラストはメジャー・キーで締めるくらいしても良かったのかもしれない

……が、それもちょっと違うな(苦笑)。

 

来年で30歳になろうとしていた清春氏が、どのような気持ちでこの楽曲を書いたのかは

分からない。「ずっとリズム刻むよ」という言葉を贈られた人時氏の当時の気持ちも、また。

それでも、以前にも書いたが、今となっては、清春氏の不器用な気持ちが彼なりの表現で

託された楽曲なのかな、とも感じる。90年代後期の黒夢は、自分が大人になってから、

改めて違った印象を受ける楽曲が実に多いのだ。

 

8.LET'S DANCE

 

"DRIVE"と同じ理由で、歌詞の一部が削除されております。作曲者の人時氏お得意と言える

シャッフル・パターンの淫らなグルーヴ感は黒夢ならでは。直接的といえばあまりにも

直接的過ぎる表現の嵐、一歩間違えたらギャグすれすれの境界線上を自在に踊り、さすがの

説得力で魅せるのだ。2年前のライブで、アレンジを変えて披露していたことも思い出される。

 

9.BLOODY VALENTINE

 

ベース・ラインだけで人時氏作曲と分かるのも凄い。この楽曲は今聴くとかなりオールドな

タイプの黒夢ナンバーだと感じる。全体的なアレンジは違えど、"Aimed Blade At You"

似たような雰囲気を持っているし、feminism(95年)に収録されてもおかしくない楽曲

かもしれない。

 

と、いうことは私が好きな曲ということになるのだが(笑)、歌詞も直接的な表現を盛り込み

ながらも、清春氏らしいレトリックを駆使した言語感覚が聴いていて嬉しくなってしまう。

 

10.DEAR BLUE

 

この曲もそうだが、やっぱり私はこういう黒夢に心酔しているのだろう。AメロからBメロ

へのコード展開がいかにも黒夢、人時氏流儀を感じさせて思わずニッコリである。

 

メロディは黒夢流歌謡ナンバーで、濃厚な清春節を楽しめる。歌詞も素晴らしい。本作では

次の"NITE & DAY"と並ぶ、反逆も少年の葛藤も直接的なエロスも無い、大人の男女を描いた

ラブソングだ。結局のところ、本作について単にパンク化したなどというのは浅はかな捉え方で、

以前にも書いたように、矛盾があってもその時々で正直な自分達を表現していたのが黒夢、

もっと言えば清春氏という人なのだろう。当時18歳の私には、そこまで見えていなかったの

かもしれない。

 

11.NITE & DAY -NEW TAKE-

 

名曲シングル。例の如くアルバム・バージョンが収められているが、大胆にも人時氏自身の

手によると思われるアコギのカッティングを中心としたアレンジで、若干の装飾的な音も

導入されているが、非常にシンプルで、メロディの素晴らしさが際立つバージョンとなって

いる。権威に対する苛立ちと軽蔑とを吐き捨ててみたり、強烈なエロスを隠そうともしない

ようなヴォーカリストが、あまりにもナイーヴで切ない想いを赤裸々に歌う様に、いつだって

私は感動するのだ。

 

「いつかあわただしさと 口数が比例する」


12.NEEDLESS

 

この曲に対して、当時の私が若干の「?」を感じた事は、何というか後の自分の音楽人生に

おいて非常に重要だったのだな、と今になって思う次第である。スタジオ音源だと妙に

目立つというか浮いて聴こえるドラム・ロールが正直ダサい。歌詞に描かれる、恐らくは

まだ何者でもなかった若かりし頃の姿を歌う清春氏に、18歳の私は、特に共感することは

なかった。先程述べたように、黒夢に対しての信頼は揺らがなかったが、これはちょっと

自分とは違うな、とは思ったのだろう。きっと、中学生の時に初めて出会った黒夢が、

この頃の黒夢であったなら、また感じ方も変わっていたに違いないが、私はメジャー・

デビューから活動休止までずっと、彼らの音楽を追いかけることができたという事実を

本当に幸せだったと思っているので、その辺りは音楽ファンの面倒な感傷でしかないのも

十二分に理解しているつもりだ。そうでなかったら、アルバム・リリース20周年という節目に、

個人的想いだけで、いつも以上に主観でしかない文章を書き続けるような馬鹿な真似はしない

、否、出来ないし(笑)。

 

良い曲だが、ここで歌われることに私の居場所は無かった。そう感じた楽曲というのが

当時の私の偽らざる想いなのである。

 

13.Like A Angel -NEW TAKE-

 

聖域の如き楽曲であり、以降の清春氏が永遠に背負い続けることになる、運命の1曲。

AでなくてANではないのか、などという周回遅れの論争など今更言及するはずもないが、

ともあれ、当時はメンバーや周囲の期待ほどには売れなかった楽曲であった、という

事実は書いておかねばなるまい。そして、私自身もそこまで良い曲だとは感じなかった。

やはり、この楽曲で描かれている主人公像というか、少年の姿に、これといった共感を

覚えなかったからであろう。その辺については、2014年から2015年にかけての黒夢

ライヴ参戦において、何度か書いているので改めてここで同じような事を書こうとは

思わないが、当時と今とでは、全く聴こえ方が違う楽曲なのだ。私にとっては。

 

後のSADSにおける"忘却の空"辺りに繋がる楽曲とも言えよう。爪先立ちの焦燥に身を

焦がす少年の揺れ動く感情は、何歳になっても繰り返されるロマネスクなのである。

 

常にライヴのラストを飾る楽曲であるからして、この曲でアルバムを締めても良かった

ようにも思うが、それをやるにはまだ黒夢の面々は若かったということなのだろう(笑)。

 

14.BAD SPEED PLAY

 

というわけでこれです。最初聴いた時はほんと吃驚した。いや、変な笑いが出た。

当時、異常な早さのBPMを誇らしげに語っていたようなインタビュー記事があった

記憶があるが、とにかく激烈にハードなナンバーである。聴いた印象ではそこまで

早くはないのだが、16ではなくあくまで8でカウントしているせいで、楽譜にして

みると大変なことになるのだ(笑)。

 

この曲は某ヴォーカリストを批判しているというのをネットで読んだのだが……

違うだろ? だってあのバンドがメジャー・デビューしたのは97年の8月である。

つまりこの時点ではお茶の間を席巻するようなバンドではなかったので、時系列が

おかしいことに何故気付かないのか。90年代を知らない人間の妄言なのだろうか。

●●野郎の商法、というのはやはり本作で徹底的にこき下ろされているあの人の

事なのではないかと思う。当時から私も周囲の面々もそう信じていたが。まあ、

某バンドがインディーズで人気を博していたのは事実だし、"●●野郎"がメジャー・

デビューすると知った清春氏が、早速批判したのかもしれないしその辺は正直、

何とも言えない。とにかく気に入らない存在は徹底的に歌詞で叩きのめすのが、

この時期の清春氏であったのだ。

 

つまらない話を書いてしまったが、本作は全てを破壊するが如き楽曲で幕を閉じる。

全14曲で約55分。パンクというにはやはり長すぎる収録時間である(笑)。

 

 

改めて、本作は黒夢流ロック・アルバムとして非常にバランスの良い作品だというのが

今の私の評価だ。激しい曲もポップな曲もバラードも等しく並んでいる。本作を発表後、

異常なスピードでライヴ・バンドとして駆け抜けることになる彼らに対して、解散の

2文字はまだこの時点では感じ取ることは無かったが、ともあれ、90年代後半という、

日本で最もCDが売れていた時代へと突入する時期に、黒夢が提示した解答はどんな

ものだったのか。若い衆には、そんな事も考えながら、本作を聴いてみてもらえたら

と思う。あくまで勝手な提案でしかないが。

at 00:00, 某スタッフ, Music(20th Anniversary)

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comment
蛆癒え, 2017/07/02 10:11 PM

一言でいうと、アルバムとしてはダサいっすね。(笑) 一曲ずつは佳曲もあって印象深いものも多いんですが、全体だとオレら、ヤバいべ? って主張が強すぎて、そうっすね・・・っていうしかない感じがします。
ライブとかだとカッコいい曲も多いんですけどねぇ。ボーカルのオーバーダビングとか、装飾音とかがいらんなぁと。

途中のラブ&エロスの曲達とかDTにはいってたんだっけ?って改めて再確認しました。

装飾もなく、シンプルで粗削りなNITE&DAYが一番パンクだと思いました。

個人的にはこのアルバムの曲はライブの方が格段にカッコよかったなって再確認しました。

某スタッフさんと同様にLike A Angelは年食ったいまの方が歌詞が棘のように、刺さりますね。
Thank you,Tokyo!!!

某スタッフ, 2017/07/05 11:30 PM

>蛆癒えさん

正直言って、このキッズが喜びそうな世界観は、キッズだったにも
関わらず、我々のような人間には響かなかったんですよね(笑)。

でも、改めて聴き直してみて、不思議と当時よりかはカッコいいアルバム
だと感じます。変な話ですけど。まあダサさは否めないんですけど。


名MCを生んだ例の名作ライヴ盤も、ちゃんと記事にしますのでお楽しみに(笑)。










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