smtwtfs
     12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
31      
<< December 2017 >>
sponsored links
profile
flag counter (2011 7/22〜)
free counters
Free counters
My Music Works

madeleine(demo)
by Mizutamari (From Japan)
スマートフォンの方は↓で。
スマホ版表示
new entries
categories
archives
recent comment
recent trackback
links
mobile
qrcode
others
無料ブログ作成サービス JUGEM
search this site.
<< 6/24(土) 赤坂ブリッツ 〜 キノコホテル創業10周年記念大実演会<サロン・ド・キノコ〜飼い慣らされない女たち> | main | Chester Charles Bennington (March 20, 1976 – July 20, 2017) >>

7/11(火) 新代田FEVER 〜 SONDRE LERCHE PLEASURE JAPAN TOUR 2017 -TONE FLAKES Vol.119 -

 

 

前回と同じく、こう言わずにはいられない。私が観た全てが、全身全霊ソンドレ・ラルケ。

3ピースのシンプルなバンド編成でも、たった1人の弾き語りでも、最高のライヴを披露して

くれることは既に分かっていたはずだが、気心の知れたフル・バンドを従えた時点で、まさに

掛け値なし、無敵のソンドレ・ラルケであったのだ。

 

シンセ・ポップやダンス・ミュージックへの接近が顕著となった最新作Pleasure(2017年)

を引っ提げて、およそ3年振りにソンドレ・ラルケが日本にやって来た。今回も大阪のレコ屋、

FLAKE RECORDSさんの招聘。何はともあれ、新作が出たら来日してくれる、というシンプル

ではあるが、実現させるとなると色々な思惑やら事情やらが絡み合って、そう容易くはいかない

サイクルを、ちゃんとリスナーに提供してくれるという事自体に、もう感謝しかない。ライヴを

やってくれるのが当たり前なんて思わずに、我々はCDでもデジタル音源でもちゃんと購入し、

来日が決まれば出来る限りチケットを買って観に行く。音を作る側、提供する為に努力する側、

受け取る側……それぞれの熱意と努力があってこそ、成り立つものなのである。

 

今回の来日公演、以前と違うのは、冒頭にも書いた通り初めてフル・バンドを従えてのツアーに

なったということだ。私はツアーの最終日を選んで参戦。ソンドレのライヴが悪いわけがない、

しかも今回はフル・バンド編成……色々と期待と妄想を膨らませながら臨んだ次第ではあるが、

こちらの期待なんぞは易々と飛び越えるライヴ・パフォーマンスであったという事は、もう先に

結論として述べておく。以下、ゲストのAlexander von Mehren氏によるパフォーマンスも

含めて、好き勝手に色々と書いていこう。

 

●Alexander von Mehren

 

ゲストのライヴがある、くらいにしか考えていなかったので、彼がどのような音楽をやって

いるのかはまるで知らなかったが、だからこそ楽しめた。これは初見のライヴならではの

醍醐味であろう。いかにも北欧なルックスのメーレン?って読むの?にリズム隊を加えた、

彼ら3人がソンドレ・バンドなわけですが、そんなピアノ・トリオ編成でのパフォーマンスは、

単なる聴きやすいポップ・ミュージックの範疇に留まることの無い、興味深いものであったのだ。

 

 

ジャズを基調に、シティ・ポップやラウンジ風のメロディを奏でるピアノは実に上品で

ありながらも、シカゴ勢とも共振するような音響的冒険、ポスト・ロック的な展開も見せつつ、

アバンギャルドなプレイも披露。ヴォ―カル曲もあったが、今回のライヴに関して言えば、

インスト曲の割合が多かったように思う。変拍子もさらりと盛り込んで、マス・ロックかと

言わんばかりのハードなドラムス、地味ながらもうねる様なグル―ヴィを生み出しベースが

しっかりとした土台を作り上げていた。こちらの想像を遥かに超える、パワフルなライヴ。

 

MCでは覚えた日本語も披露……主にドラムの人が(笑)。メーレン氏は朴訥そのもの、といった

雰囲気で、日本に来たことへの感謝や、演奏する楽曲についての説明を述べておりましたよ。

 

●SONDRE LERCHE

 

3年前に初めてソンドレ氏のライヴを観た時に、ステージ袖で待機するソンドレ氏が、SEの

ディスコ〜シンセ・ポップに合わせてノリノリで踊っていたことは当ブログで書いたが、彼は

そういう人であって、単に生真面目な頭でっかちの繊細ポップ職人などでは無い、というのは

こちらも理解していたつもりだ。が、今回のソンドレ氏は過去のライヴを全て凌駕する熱量で、

強烈なエンターテイナーとしてのソンドレ・ラルケを我々は知ることになったのだ。

 

ふらりと先程の3人がそのまま出てきて音を出し始める。てっきり打ち込みで流すかと思った

例のシンセ・ベースのビートを、ベーシスト氏が人力でシンセ・パッドかな、それで表現して

いた……"Soft Feelings"でライヴはスタート。しばらくして登場したソンドレ氏。上下白の

ジャケットとパンツで決めて、髪を下ろしていたからか、少し若返ったような印象。まあ彼は

どちらかと言えば童顔だよね。私の3つ下だから今年で35歳になるはずだが、そうには見えん。

出てきた瞬間からノリノリのソンドレ氏、ひたすらエネルギッシュに動き回る姿は、音源の

彼しか知らない人からすれば驚きであったに違いない。

 

続けて披露されたのは前作Please(2014年)収録の"Legends"。この曲、考えてみると

弾き語りスタイルでしかライヴで体感したことが無かったので、フル・バンドで聴くと、

更にアンセム感が増してたな。サビのコーラスも大合唱。すっごく楽しい(笑)。

 

ソンドレ氏がセミアコタイプのギブソン(かな?)のギターを手にして、ソリッドなフレーズを

弾き始める。"Airport Taxi Reception"だ。この曲も、前回の弾き語りライヴでしか聴いたことが

なかったはずだが、もう最高にカッコいい。7THの響きがお洒落で軽やかな楽曲だけど、ライヴ

ではスタジオ音源と比べてもロック度、ガレージ度増し増し。ギター・ソロから怒涛のドラムス

のリズムに導かれて突っ走る展開が刺激的だった。ネオアコ〜ギタポ好きにはたまらない

"Say It All"なんかを披露してくれたのも嬉しかったなあ。この楽曲も、サビでさりげなく

変拍子を取り入れているのがいいんだよね。短いながらギター・ソロも◎。

 

 

↑割と早い段階でタンクトップ姿になってました(笑)。

 

中盤にはソンドレ氏の弾き語りタイム。まずは初期名曲の"You Know So Well"で、熱心な

ファンは大喜び。こんな曲を19歳で書いてしまったソンドレ氏はやっぱり天才だなあ。

マイクを通さずに歌うパフォーマンスも披露し、ヴォーカリストとしての才能も存分に

味わえた。もう、才能の塊なんですよこの人。続く"Modern Nature"は当然大合唱。

ラスト、オーディエンスに歌うに任せていたのは前回と一緒だが、もうそれが当たり前

の光景になったという事実にこそ、感動せざるを得ないのだ。

 

更に1曲、ミュートしたギターのコード音で分かった"Two Way Monologue"で、

飛び跳ねて歓声を上げた38歳の私。すまぬ。弾き語りからバンド・メンバーが集まって、

バンド・スタイルへと展開していくのがもう最高で最高で。サビ後の例のキーボードの

フレーズも今回初めて聴けたから嬉しさ炸裂ですよホント。メロディからコード進行

から楽曲アレンジに至るまで、とにかく完璧な楽曲。何回聴いても最高としか言えん。

更に言えば、今のソンドレ氏がライヴでやるからこそのカッコ良さがある。後半の

ライヴならではの緊張感あるジャム風の展開から最後のサビへと繋がるカタルシスは、

そこらのロック・バンドなんぞは余裕で蹴散らすレベル。ラストの決め決めな〆も

ロックしていて良かった。

 

とはいえ、ソンドレ氏の音楽的な懐の広さはとんでもないものがあるが故、激渋な

"Sentimentalist"なんかは、よりソンドレ流のサイケデリアな世界が広がっていたし、

80年代シンセ・ポップ風と見せかけて、ひねくれノイズ・ポップなんかも織り交ぜた

"Reminisce"はサビのキャッチーさが際立つ出来栄え。こちらはもろに80'S丸出しな

"I'm Always Watching You"、これまた新たなアンセム誕生を感じさせた"BAD LAW"と、

どのような音楽的冒険をしようとも、ソンドレ・ラルケそのものへと収束していく

のは、ライヴで観てこそより理解できるというものだ。しかも、完璧主義者的な、

スタジオ・ミュージシャン的な気質と、エンターテイナーとしての才能が完璧に

同居しているのだから、そのようなミュージシャンのライヴは、いついかなる時も

見逃すわけにはいかないのである。

 

ちなみにMCは冗談も交えつつ、FLAKE RECORDSのDAWA氏に対する友情、日本の

ファンに対する愛情、といった内容を素直に語り、すっかり日本との絆が深まったの

だな、と感慨深い気持ちになった。つい数年前までは、来日することさえ夢のまた夢

であったのだから。

 

アンコールにも応え、まずはハイハット16連打のドラムスに導かれた一発目は、もう

すぐにそれと分かった"Private Caller"!! 大好きな曲なんでやっぱり飛び跳ねました(笑)。

以前にも書いた通り、彼が大好きらしいPrefab Sprout、言うなればネオアコ色の強い

楽曲なんだけど、ライヴでは強烈にロックしているのが最高。ジャズマスターから放つ

ギター・ノイズは、彼が紛れもなくロックンローラーであることを証明しているのだ。

 

その後の展開がまた興味深いもので、徐々にダビーな音響処理が成され、人力テクノ風

ジャム大会へと雪崩れ込んでいく。今回、サイケやダブといったキーワードはかなり重要

であったように思うが、ソンドレ氏のまた違った一面が垣間見えたというか、もうひたすら

踊る踊る。タンクトップを脱ぎ捨て、フロアへと飛び込み(!!)、オーディエンスの中でも

踊りまくるソンドレ氏。本国のクラブとかではこんなことばっかりやってんのかな、と

思ったくらいで(笑)。ソンドレ氏がステージを去ってからも、長々と続くジャム・セッション。

サポート・バンドの確かな技量と、それだけではない現代的なクラブ・ミュージック的な

センスもあってこその狂乱のビート祭りであった。

 

まだ出てこない、そろそろかな、と思いながら、ふとステージ袖を見たら、ソンドレ氏は

自らのバンドを撮影しておりました(笑)。お茶目です。そのままステージに戻って来た

ソンドレ氏、「もう1曲聴きたいか?」とラストに"Lucifer"を披露して、今度こそライヴは

終了。ステージが無人になり、客電が付いてもしばらく鳴りやまなかった拍手こそが、

今回のライヴの素晴らしさを端的に物語るものであろう。

 

 

今回、「この曲もやって欲しかったな!!」なんてことを思ったりもしたのだが(特に、大名曲

"Sleep On Needles"をやらなかったのは残念)、そんな事を思えるようになったのも贅沢な

話であって、新作がリリースされたら来日公演がある、というサイクルが定着しつつある

からこその、ファンの贅沢な望みなのだろう。冒頭にも書いた通り、定着してきたからと

いって、そのサイクルを当たり前だとか思ってはならないのである。感謝を忘れずに、

音楽を楽しむこと。極東の音楽狂いとして、改めてそんな事を再認識した夜であった。

 

ありがとう、SONDRE LERCHE。

 

 

●2014年3月18日の来日公演の記事はこちら

●2014年11月18日の来日公演の記事はこちら

at 21:56, 某スタッフ, Music(Live Report)

comments(0), trackbacks(0), pookmark

スポンサーサイト

at 21:56, スポンサードリンク, -

-, -, pookmark

comment









trackback
url:http://thisafternoon.jugem.jp/trackback/1527