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by Mizutamari (From Japan)
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RYAN ADAMS 「PRISONER」

 

 

現代アメリカを代表するSSW、ライアン・アダムスによる待望の新譜。多作なアーティスト

故に、常に何かしら作品をリリースしているイメージではあるが、Taylor Swiftのアルバムを

全曲カヴァーした1989を除けば、オリジナル・アルバムとしては2014年リリースの

セルフ・タイトルのアルバムRYAN ADAMS以来の作品となる。本稿を書いている時点

では、まだ本国アメリカにおけるチャートはまだ出ていないが、既に各国で好リアクションを

得ているようだ。英国では過去最高となる初登場3位をマークしている。

 

が。そんな事はとりあえずどうでもいい。本作の裏ジャケットに注目して頂きたい。

 

 

もう似たようなことを何度も書いているのは分かっているが、それでもDAG NASTYのTシャツを

堂々と着ているようなミュージシャンが作る音楽なんて、素晴らしいものに決まってるだろと

断言させてもらおう(笑)。

 

本作は、私にとっては大体12年振りくらいのライアン・アダムスの新譜である。過去作をずっと

スルーしてきた理由は既に拙ブログで述べた通りだが、去年実現した感動の単独来日公演を経て、

改めて向き合うライアン・アダムスの音楽は、あまりにも赤裸々で、ロマンティックで、男が男で

あることの悲哀、身を焦がすような愛が、痛みが、喜びが、哀しみが、彼にしか生み出せない

メロディと共に迫りくるのであった。このアルバムの内容が、マンディ・ムーアとの離婚という

人生経験が大いに影響しているというのは今更言及するまでもない事だが、そもそも創作活動と

日々の生活とが切り離せない関係性を保ち、完全に一体化しているようなタイプのアーティスト

だからこそ、このような音楽を生み出すことができるのである。

 

サウンド自体は、前作の路線をほぼ踏襲している形ではあるが、粘っこいハードなギター・リフは

割合控え目という印象。先行シングル"Do You Still Love Me?"くらいかもしれない。ドラムを除く

楽器演奏のほとんどをライアン自身が手掛けたとのことだが、クリーン・トーンのギター・プレイは

1989におけるアレンジで見せたスミス愛が滲み出ているような音作りだ。表題曲"Prisoner"

"Anything I Say To You Now"辺りは特に。"To Be Without You""Tightrope"​などの

フォーキーな佳曲もあるし、悲痛な胸の内が込められた歌詞が痛々しくも美しい"Breakdown"

"Broken Anyway"などは、アコギをメインにしながらも全体的にドラマティックなサウンド・

アレンジである。ラスト曲の"We Disappear"は、後半以降のほんのりサイケな展開のまま

フェイドアウトしていくので、ライヴだとジャム合戦になるのかな、なんて妄想してみたり。

ともあれ、全曲において嘘偽りの無い、42歳となったライアン・アダムスの"今"が刻印されて

いる作品と言えるだろう。

 

即効性のあるキャッチーな楽曲があるわけではないし、高品質ながら決して派手ではない作風

なのだが、本作のようなアルバムを味わって聴く喜びというのは、音楽狂としては贅沢な楽しみ

であろう。そういう風に思えるようになった自分自身を、私は嬉しく思う。本作を引っ提げた

来日公演、できれば今年中の実現に期待したいところだ。

at 23:11, 某スタッフ, Music(Recommend)

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2/8 (水) 渋谷WWW X 〜 mouse on the keys OUT OF BODY TOUR 2017 w/LITE

 

 

ここ数日、ホッとしたことやら訃報にショックを受けたりその他トラブルもありつつ、

ようやく2017年のライヴ初めについて書き出している自分。まあそんな内輪の話は

どうでもいいとして、偶然にも私にとっては約1年ぶりとなるMOUSE ON THE KEYSの

ライヴが、今年初のライヴ参戦になろうとは。何とも光栄なことである。しかも去年の公演

と同じく、LITEがゲスト参加という時点で、偶然だと言いつつも必然の展開であったのかな、

などと考えている。そう解釈した方が面白い。

 

渋谷WWW Xというハコ自体、個人的に初めて足を踏み入れるハコであったのだが、ちょうど

良いサイズ感……キャパ600くらいかな。センター付近、前から3列目という場所を確保できた

こともあって、前回の公演以上に、各プレイヤーのパフォーマンス、表情やら動きをじっくりと

観ることができた。以下、レポ。

 

●LITE

 

数日前にWWWXでワンマン公演をしたばかりという彼ら、結成から10年以上が過ぎた今、

黄金期を迎えているのではないかと思わせるパフォーマンスで、40分という短い時間では

あったが、彼らの追求してきた、そして追求し続けるLITE流のサウンドを叩き付けてくれた。

いや、勿論ファンでもない私がそのような偉そうなことを言えた義理ではないのだが、去年

観た時以上に、ギター、ベース、ドラムス、同期物も含めて、全ての音がダイレクトにそして

ダイナミックに私の五臓六腑に突き刺さってきたのだ。

 

ディストーションの音圧に頼るのではなく、単音のギター・リフが複雑に絡み合いながら、

図太いベース・ラインが喧嘩をふっかけるように空間を動き回り、激しく畳みかけるドラムスが

渾然一体となって迫りくる様は、所謂ポスト・ロック〜マス・ロック流儀のそれではあるが、

そこに日本人独特の繊細な感性が、目に見えぬワイヤーのように一音一音に込められている

辺りが素晴らしい。適度な緊張感、間を操る技術の高さ、どれをとっても一級品であろう。

海外での評価も当然と言えるものがある。

 

MCは……やっぱり朴訥でナイーブな雰囲気であったが(笑)、主に喋りを担当しているギタリストの

武田信幸氏は、何と行政書士としての顔を持っている。現代のバンド・シーンにおけるビジネスの

在り方、生活と芸術との折り合いのつけ方、それは人それぞれであろうが、こういった選択もある

のだな、と彼より2つ年上の私としては、正直感心してしまった。90年代のCDバブル、一介のロック

バンドが稼ぎに稼いでいたあの狂乱の時代を知る世代でもあるだろうから、色々と複雑な気持ちには

なってしまうが……。

 

閑話休題。後半にはMOUSE〜におけるサックス奏者である根本潤(EX:there is a light that never

goes out!!)氏がヴォーカル(?)として参加、異様な印象を残して去って行きました。一種の前衛、

アングラ的なパフォーマンスであったので、受け付けない人は受け付けないだろうといった感じ

ではあったが、これはこれで楽しめました。ふと思ったのが、LITEがヴォーカル有のバンドで

あったらどうなっていただろうということ。いつだったか、CINEMA STAFFを観た時のことも

同時に思い出された。若い音楽好きの連中は、"残響系"などという言葉を普通に使っているそう

だが、確かに、直接的に00年代以降のポスト・ロック勢が鳴らしていたギター・リフであったり、

バンド・アンサンブルの方法論を上手くJ-POPと結びつけているバンドは今の時代大勢いる。が、

LITEはゲストでのヴォーカル参加はあれど、基本的にはインスト・バンドとしての矜持を今も

保ち続けているところに、改めて感じ入るものがあった。

 

ラスト、暴れに暴れてノイズを放出し、さっと切り上げる潔さも良い。やはり、貫き通している

バンドというものは、好き嫌いは超越して、断固として支持したい。

 

●mouse on the keys

 

今回は眼前にて彼らの卓越したパフォーマンスが観ることが出来る、なんてワクワクしながら

セッティング時間が過ぎるのを待っていたが、いつも通り黒を基調としたシックなファッションで

統一したメンバーが現れた瞬間、フロアは一種の緊張感に包まれた。"持っている"バンドという

のは、こういうところにも他のバンドとの違いが出るものである。

 

結論から言うと、どの曲をやってとかどの曲が良かったとかそういう次元を超えて、マウスによる

ライヴというのは、1つの大いなる体験であると今回も再確認した次第である。先月リリースされた

ミニアルバム、OUT OF BODY……"臨死体験"というダークで沈み込むような世界観を基調と

しながらも、定番曲も織り交ぜつつ、フラッシュ・ライトによる効果的な演出も含めて、光と闇の

コントラスト、激情と静寂、相反する美がせめぎ合う、その全てがMOUSE ON THE KEYSのライヴ

でないと味わえない、刺激的な"体験"なのだ。

 

彼らの作品群の(イントロを除いて)冒頭を飾る"Leviathan""spectres de mouse""AOM"

といった、激烈なドラムスとピアノとの応酬で繰り広げられるタイプの楽曲などは、まさに圧巻

としか言えないものがあって、うわ、凄いぞと声に出してしまいそうになるほど。川崎氏の

ドラムス、目の前で観ると改めて分かるが、本当にとんでもない。単に手数が多いとかそういう

問題ではなく、子供のような無邪気な笑顔を浮かべたかと思えば、取り憑かれたような表情で

鬼神の如きプレイに没頭する姿は恐ろしいほどだ。前衛的な音楽を愛しながらも、刻み込まれた

ハードコア魂は、恐らく彼の指先にまで宿っており、その一打一打に息をのむほどの緊迫感

があり、空間の絶対的支配者にも、美しいピアノの音色、その伴侶にもなれるドラマーなので

ある。間近で観ることができた最もなメリットとして、あくまで個人的なメリットだが、前回の

ライヴでは把握しきれなかった、ピアニスト2人のそれぞれの役割分担も今回はっきりと分かった、

という事が挙げられる。川崎氏と同じく元NINE DAYS WONDERの清田敦氏が主旋律を弾く

パターンが多く、新留大介氏はメロディは勿論のこと、ギターでいうバッキング、いや、

そんな単純なものではないのだが、曲によってはシンセ・ベースを弾く割合もかなり多かった。

元々は川崎氏と清田氏で始めたMOUSE、最初は川崎氏がドラムとキーボードを担当という

アクロバティックなこともやっていたが、本当に今更ながら、新留氏の加入は物凄く大きかった

のだろうなあと。

 

楽曲によって上述したサックス奏者根本氏、トランペット奏者の佐々木氏大輔氏も加わり、

モノクロの男達による、どんな色よりも鮮やかな、艶やかな色彩が散りばめられた美しい

世界は観る者の心を捉えて離さない。プレイヤーの技術の素晴らしさ、強烈なパフォーマンス

はもとより、例えば"forgotten children"のような、まるで少年が家路を急ぐ姿が想起される

ような、何処かノスタルジックなメロディ、旋律にハッとさせられる瞬間は、まさに至福。

サポート2人のソロ・パート的な場面もあり、そこから一気に曲に雪崩れ込む様も、快感の

一言。曲間で、川崎氏が大声でカウントを取ったりするところも、実に良い。

 

そんな川崎氏、いや川崎先生と呼びたい(笑)が、今回もMC用のマイクが設置されており、

思う存分語っておりましたよ。彼は20世紀以降のポピュラー音楽史について講師として

教えている、なんてことも行っているそうで(だから先生)、その辺りについても色々と

もう喋る喋る(笑)。こちらが講義を受ける学生になったような気分になってしまった。

が、今回は珍しく(?)、寡黙なピアニストの1人、清田氏に去年のアメリカ・ツアーの

件で話を振っておりました。清田氏、喋るとイメージの100倍くらいマジでナイーブな

お方です(笑)。はにかんだような喋り方は、彼の鳴らす繊細なメロディに直結しているが

如き。とはいえ、川崎氏はこのように仰ってました。

 

「MCと音楽性は別ですよ」

 

mouse on the keysは、前回の記事でも述べたように、単なるポスト・ロックというわけ

ではなく、ニュージャズというわけでもなく、ある意味最もナイーブな男、川崎氏の人生経験

やら豊富な音楽知識、インタビューを読む限り、かなりの読者家でもあり、その時々で興味を

持った哲学などから生まれる美学を中心として、核となる絶対的な個性を持ち合わせながらも、

多面的な魅力に満ちた、言うなればクロスオーヴァ―な存在である。今、同時代に彼らのような

バンドが活動していて、ライヴも精力的にこなしていること自体、感謝すべきことなのだと。

少なくとも私は、たった2回しか彼らのライヴを観ていない私ですら、そのように考えるのが、

mouse on the keysなのである。

 

とはいえ、MCもそうだがシリアス一辺倒でないのが彼らの面白いところ。ダブル・アンコール

では川崎氏がヴォーカル(!)としてフロントに立ち、まさかのナパーム・デス大会(笑)。

例の楽曲、"You Suffer"をやってました。ラウドパーク09でナパーム・デスを観たことが

フラッシュバックしてしまった……。

 

 

無邪気なミュージシャン、音楽馬鹿としての一面も必要以上に見せた(笑)今回のライヴも、

総じて素晴らしいものであった。次は4月にまた彼らと会える。楽しみだ。

 

ありがとう、mouse on the keys & LITE。

at 23:37, 某スタッフ, Music(Live Report)

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MANSUN 「ATTACK OF THE GREY LANTERN」

 

 

1997年の今日、当時英国ロックの若手有望株として期待されていた、MANSUNのデビュー作
となるATTACK OF THE GREY LANTERNがリリースされた。日本先行発売という待遇で、

今も昔も変わらぬ、英国美形ロック・バンドに対する我が国の音楽ファンの異様な情熱が

感じ取れるというものだが(私もその1人となってしまったことは、当然言うまでもない)、

ともあれ、90年代英国で猛威を振るったムーブメント、所謂ブリットポップがブラーの

デーモン・アルバーン氏の例の宣言によって事実上終焉を迎えた1997年において、本作に

込められた濃厚過ぎるほどの英国臭は、前年に、主にスウェード等のバンドによって、英国の

素晴らしさに開眼していた私にとっては、ある種の決定打であったのだろう。考えてみれば、

当時聴いていたUSオルタナ勢、スマパンやNINにしても、それこそビジュアル系にしても、

英国ロックからの影響が強いバンドが多いことに気付いたのもその頃であった。運命という

よりも、宿命であったのだと今改めて感じ入った次第である。そもそも、リリース20周年を

記念して書いている本稿の連載記事において、初めて取り上げる洋楽がマンサンであること

自体、何やら因縁めいたものすら感じてしまう。狙ったわけではないのに(笑)。

 

本作を手に取ったのは、恐らく偶然であったと記憶している。CD屋で注目の新譜として展開

しており、そこで知ったのだと思うが、そもそも彼らとは前年にニアミスしていて、日付も

はっきりしている。1996年11月4日(振替休日)である。何故そんなことが分かるかというと、

手元にある本作の国内盤ライナーを読んでいて、彼らがプロモーション初来日した際に、

池袋HMV(確かサンシャイン通りにある方の店舗だったような……)にてトーク&サイン会を

行ったという記述があったから。私は確かにあの時の異様な喧騒を覚えていて、多くの

女性ファンで溢れかえっていたのを遠巻きで見ていたのだ。実際にメンバーの姿を見たわけ

ではなかったのは残念だが、その後、当時のその手の事情に物凄く詳しい……否、実際に

体験していた女性からあの時代の喧騒について、生々しい(笑)話を聞いた結果裏付けが

取れたこともあって、ああ、あれはマンサンだったんだなあと。結局マンサンのライブを

観ることは叶わなかったので、せめて姿形だけでもこの目で見ておきたかった……何とも

惜しい事をした。

 

話がアルバムから飛んでしまったが、本作はイギリスで初登場1位を獲得。新人のデビュー作

としては立派な成績を収めたわけだが、97年の英国というとRADIOHEADが音楽史に残る傑作

OK CONPUTERを、VERVEが自身のキャリアにおいて起死回生となるURBAN HYMNSを、

PRODIGYが爆発的ヒット作The Fat of the Landをそれぞれリリース(他にも多くの名盤が

生まれた年である)、それらが年間ベスト・アルバムの上位を独占したことは、当時を知っている

人は無論の事、若い衆でも詳しい方々ならご存じかと思うが、本作はよっぽど好きな人以外は

改めて語られるようなことがあまり無いのも事実である。それ故に、拙ブログでは高らかに宣言

したい。そのキャリア自体は短命であったが、極東の音楽狂いに消えることの無い英国の妖しい

毒と美を植え付けたマンサンというバンドは、改めて世に語り継ぐべき価値があるのだ。

 

前置きが長くなりすぎたが、以下、楽曲について述べていく。

続きを読む >>

at 00:00, 某スタッフ, Music(20th Anniversary)

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